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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「ヒコサンZとアグテンの使い方」を詳しく解説します。
ヒコサンZとアグテンは同じ成分の薬で「初期、中期症状の白点病治療」におすすめです。
液体タイプなので水槽に添加しやすく初心者の方でも使いやすいですよ。
白点病はお魚の病気の中でも特に発生しやすいですから、ヒコサンZ、アグテンにはお世話にあることが多いです。
効果や用量、投薬例など初心者の方にも分かりやすく解説しますのでぜひご覧ください。
ヒコサンZ、アグテンの他、おすすめの魚病薬をこちらの記事でご紹介しています。
お魚の病気の薬をお探しの方はぜひご覧ください。
こちらの2つの薬は白点病(初期、中期症状)の治療薬です。
マラカイトグリーンを主成分としており、添加すると水が青くなります。
白点病の他、こちらの病気にも効果があります。
- コショウ病(極初期症状なら)
- 水カビ病(極初期症状なら)
- ツリガネムシ病(初期、中期症状)
成分は同じですので手に入れやすい方を購入すればOKです!
白点病とはウオノカイセンチュウが原因で発生する寄生虫症です。
最も水槽内で発生しやすい病気です。
体に寄生したウオノカイセンチュウが白い点に見えることからこう呼ばれます。
白点病の詳しい治療方法についてはこちらの記事で詳しく解説しましたのでお困りの方はご覧ください。
残念ながらヒコサンZとアグテンでは対応しきれないので、「グリーンFゴールド顆粒」「エルバージュエース」のどちらかに切り替えましょう。
10Lに対して1ml程度
液体タイプなので計量は簡単です。
少量使う場合はスポイトを使い計量すると便利ですよ。
水が透明になったら添加
目安は毎日~2日に1回程度添加
こちらが添加量、間隔の目安です。
主成分であるマラカイトグリーンは不安定な物質のため、すぐに分解されてしまいます。
水槽に入れると水が青くなりますが、半日~2日程度で透明に戻りますよ。
- フィルターを使用している水槽⇒ 半日~1日
- フィルターを使用していない水槽⇒1日~2日
フィルターの有無により、透明になるまでの時間に差が生まれます。
また、その他の水槽環境によっても透明になるまでの時間に差が生まれますので、透明になるまでの時間を見ながら投薬してください。
- ろ過バクテリア
- 水草
薬効が短いため、これらへダメージが少ない薬です。
そのため1週間程度の薬浴なら、飼育水槽で行ってもそれほど飼育環境にダメージはありません。
1週間程度あれば初期、中期症状の白点病なら十分に治療できるはずです。
長期間薬浴するなら「隔離水槽」を用意しましょう。
- 白点病(初期、中期症状)
- コショウ病(極初期症状なら)
- 水カビ病(極初期症状なら)
- ツリガネムシ病(初期、中期症状)
こちらの病気治療の場合の投薬例をご紹介します。
期間、投薬回数など参考までにご覧ください!
1日/1回、規定量を水槽へ入れましょう。
1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。
水槽水が青く染まっている場合は薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。
1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。
水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。
※もし、初日からの青く染まったままなら、50%程度換水をして薬を取り除きましょう。
1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。
水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。
1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。
水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。
もし、症状が改善されているようならもう1日投薬を続けて治療を終了しましょう。
治っている場合は再発が無いか良く観察し、様子を見てください。
1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。
水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。
もし、症状が改善されているようならもう1日投薬を続けて治療を終了しましょう。
治っている場合は再発が無いか良く観察し、様子を見てください。
1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。
水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。
もし、症状が改善されているようならもう1日投薬を続けて治療を終了しましょう。
治っている場合は再発が無いか良く観察し、様子を見てください。
直ぐに50~80%程度換水をしましょう。
ヒコサンZ、アグテンを入れ過ぎた場合、急激な酸欠症状、薬害が出ることが多いですので、すぐに換水をして薬を抜きましょう。
様子を見ながら与えてOKです。
治療中はお魚の様子を見ながら餌を与えても大丈夫です。
かなり弱っている場合、餌を食べないこともありますのでその場合は与えないようにしましょう。
元気に食べるようなら、残り餌が出ない程度に与えてください。
紫外線で成分が分解され薬効を失います。
太陽光が当たる水槽では効果が下がるのでご注意ください。
発注類用のライトなど紫外線を照射するタイプも薬効が短くなってしまいますので、薬浴中の水槽には当てないようにしましょう。
濁り取りなどに有用な活性炭は薬も吸着してしまう。
- 活性炭
- ゼオライト
などの吸着系ろ材は薬を吸着除去してしまうため薬浴中は水槽から取り除きましょう。
水草水槽でよく使用するソイル(土)は活性炭などと同様に薬を吸着してしまいます。
ソイルを使用している水槽に薬を添加するとソイルが成分を吸着してしまうので薬効が短くなります。
そのためヒコサンZ、アグテンを使用する場合は毎日の添加が必要です。
薬を添加すると場合によって水槽中の酸素を大きく消費することがあるため、お魚が酸欠になる場合があります。
フィルターを稼働させている場合は酸欠になることは稀ですが、念のためエアレーション(ブクブク)をセットしておくと安心です。
- ろ過バクテリアにダメージを与える場合がある
- 水草にダメージがある
- 水槽のシリコンを染色してしまう
以上の点から、ヒコサンZとアグテンを長期間薬浴する場合は隔離水槽で行うことをおすすめします。
- 古代魚
- ナマズの仲間
- 貝類
などは薬の影響でダメージを受けやすいです。
特に鱗の少ないお魚ほどダメージを受ける傾向にあるのでご注意ください。
貝類などは薬浴中だけ一時的バケツなどに避難させておくと良いでしょう。
すぐに50~80%程度換水しましょう。
もしかしたら薬によるダメージかもしれません。
投薬を中止し換水をして薬を抜きましょう。
- マラカイトグリーン(しゅう酸塩) 50ml
- 日局精製水 適量
隔離水槽で薬浴する場合「塩水浴」と合わせて行うとより効果的です。
塩水浴についてはこちらで詳しく解説しましたのでぜひ覧ください。
こちらで私が普段から使っている薬を紹介しています。
病状別におすすめの薬を一覧表にまとめましたのでぜひご覧ください。
- ヒコサンZやアグテンは赤斑病、エラ病、ポップアイ、尾腐れ病、口腐れ病、腹水病、白雲病などの細菌感染症にも効きますか?
- 極初期症状なら効果のある場合もありますが限定的です。
細菌感染症の場合はグリーンFゴールド顆粒、エルバージュエースなどの殺菌剤による薬浴をおすすめします。
- ヒコサンZ、アグテンはエビに害がありますか?
- 多少ダメージがありますが、エビのいる水槽でも使えますよ。
私の場合は1週間の連続投与程度であればエビのいる水槽で薬浴をすることもあります。
- ヒコサンZ、アグテンを入れ過ぎてしまいました。
- すぐに50~80%程度の換水を行ってください。
ヒコサンZ、アグテンを入れ過ぎた場合、急激な酸欠症状、薬害が出ることが多いですので、すぐに換水をして薬を抜きましょう。
- オトシンクルスとコリドラスがいるのですがヒコサンZ、アグテンを入れても大丈夫ですか?
- オトシンクルスやコリドラスはナマズの仲間ですが、私は通常通りヒコサンZ、アグテンを使用することが多いです。大きな問題が出たことはあまりありませんよ。投薬方法等はこちらをご覧ください。
- ヒコサンZ、アグテンは海水魚の白点病にも効果はありますか?
- 残念ながらあまり効きません。
- ヒコサンZ、アグテンの薬浴中はライトは点けたままでも良い?
- 通常の水槽用ライトでしたら通常通り使用しても特に問題はありません。
お魚を休ませるという意味でしばらく水槽を暗くするのは有効ですので薬浴中はライトを点けなくても良いでしょう。※水草は遮光が長引くと枯れてしまうのでご注意ください。
- しばらくヒコサンZ、アグテンを使用していますが治りません。効かないのですか?
- 重症化した白点病には効果が薄いです。
また、コショウ病(極初期症状なら)、水カビ病(極初期症状なら)、ツリガネムシ病(初期、中期症状)こちらの症状にも効果がありますが、やはり重症化している場合はあまり効きません。
重症の場合はグリーンFゴールド顆粒、エルバージュエースなどによる薬浴をおすすめします。
- メダカの卵があるのですがヒコサンZ、アグテンは卵に悪影響はありますか?
- 私は基本的には卵がある状態でも投薬をしているのですが、心配なら卵だけを別のケースへ移動することをおすすめします。
- ヒコサンZ、アグテンで薬浴をする場合、フィルターは動かしたままでいいの?
- 動かしたままで良いです。
フィルターの中に活性炭やゼオライトがあると薬を吸着してしまいますので、それは取り出しましょう。
- ヒコサンZ、アグテンの薬浴中は換水したほうが良いの?
- 基本的に通常通りの管理でOKですが、水槽が汚いと薬効が落ちてしまうことがありますので薬浴前に一度50%程度換水すると良いでしょう。
薬浴中の換水に関してはこちらの投薬例をご覧ください。
- メチレンブルーとヒコサンZ、アグテンの違いはなんですか?
- グリーンFリキッド、メチレンブルー水溶液はメチレンブルーを主成分とし、ヒコサンZ、アグテンはマラカイトグリーンを主成分とする魚病薬です。
メチレンブルーを主体とした薬も効能はヒコサンZ、アグテンと似ています。
大きく違う点はメチレンブルー系の薬は隔離水槽での薬浴が基本という点です。
グリーンFリキッドの使い方についてはこちらの記事で解説していますのでご覧ください(メチレンブルー水溶液もほぼ同様の使い方でOKです)
- ヒコサンZ、アグテンを使うと白点病を予防できるの?
- ある程度予防効果があります。
私は新規でお魚を水槽に入れた日から1~2日程度、ヒコサンZ、アグテンを規定量添加して様子を見ることがあります。
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