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水槽の比率と向いている構図 ー水槽比率に合った水景を作ろう!ー

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本記事では水槽の比率と向いている構図について解説します。

水槽には大きく分けると「バランス」「パノラマ」「ハイタイプ」という3つの比率があります。

比率が変わると見た目の印象が大きく変わります。

そしてそれぞれの比率に向いているレイアウトスタイルがあります。

お使いの水槽に合ったレイアウトが選べるように、「水槽の比率」について掘り下げて丁寧に解説していきます。

興味のある方はぜひご覧ください。

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

水槽の比率とは?

60cm×30cm×36cm

水槽の比率とは「幅と高さ」のバランスのことです。

  • 黄金比に近いもの → 「バランス比率」
  • 幅が広いもの → 「パノラマ比率」
  • 高さがあるもの →  「ハイタイプ比率」

本記事では水槽の比率タイプをこのように呼ぶことにします。

ちなみに幅と高さが同じである「キューブ水槽」はハイタイプとしてご覧ください。

黄金比

黄金比とは最も美しいとされる比率のことです。

この比率に近いものはどこか安定して見えますよ。

水槽の比率だけでなく、構図を組む際にも応用できます。

バランス比率の水槽例

60cm×30cm×36cm
  • 60cm×30cm×36cm
  • 比率 1:1.666
90cm×45cm×45cm
  • 90cm×45cm×45cm
  • 比率 1:2

パノラマ比率の水槽例

120cm×45cm×45cm
  • 120cm×45cm×45cm
  • 比率 1:2.6
150cm×60cm×60cm
  • 150cm×60cm×60cm
  • 比率 1:2.5

ハイタイプ比率の水槽例

60cm×45cm×45cm
  • 60cm×45cm×45cm
  • 比率 1:1.3
90cm×45cm×60cm
  • 90cm×45cm×60cm
  • 比率 1:1.5

水槽の比率と構図

凸型構図
凸型構図
凹型構図
凹型構図
△構図
△構図

構図とは石や流木などで作るレイアウトの骨格のこと。

  • 凸型構図
  • 凹型構図
  • △構図

こちらの3つが基本となる構図です。

水槽の比率に似合わない構図でレイアウトを作ることはプロでも難しいです。

水槽比率に合う構図は後ほど詳しく解説していきます。

水草レイアウトの構図についてはこちらの記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。

バランス比率に合う構図

似合う構図
  • 凸型構図
  • 凹型構図
  • △構図

黄金比に近い理想的な比率のためどんな構図にも似合います。

実はレギュラー60cm水槽は黄金比に近いサイズです。

レイアウト水槽のエントリーモデルにされるのはこの辺りにも理由があります。

癖が無くレイアウトしやすいので初心者の方はまずはこの比率の水槽で作ると良いでしょう。

元気
元気

60cmレギュラー水槽や90cm水槽がレイアウトしやすいと言われているのにはちゃんと理由があります!

パノラマ比率に合う構図

似合う構図
  • 凹型構図
  • △構図

ここ最近のトレンドはこの「パノラマ比率」です。

特に横方向の広がりを表現するのに向いているので「風景を再現したようなレイアウト」を作りやすいですよ。

横長の姿は「川」を連想させるのか、「水」となんだか相性が良いように感じますね。

本格的にレイアウトを作りたい方にぜひおすすめしたい比率です。

元気
元気

世界水草レイアウトコンテスト(IAPLC)の上位勢はこの比率が多いですよ!水槽サイズの統計データで見ると一目瞭然です!

ハイタイプ比率に合う構図

似合う構図
  • 凹型構図
  • △構図

写真写りが良くないため最近ではあまり見かけなくなりましたが、実物を見ると迫力がある比率です。

プロアクアリストがイベント出展時によく使います。

高さがある分、重心を高い位置に持ってこないとバランスの良い構図が組めないため難易度は高いです。

しかし、上手く作れさえすれば「迫力」のあるレイアウトを作ることができますよ。

元気
元気

ハイタイプ比率で迫力を出すなら△構図がおすすめ!

水槽の最適な奥行き

高さと同程度

の奥行きがあるとレイアウトを作りやすいです。

高さ30cmの水槽なら奥行き30cm以上ということですね。

逆に高さよりも奥行きが無い水槽はレイアウトを組むのが難しい水槽と言えます。

奥行きがないと「盛り土」ができないので奥行き感の演出が効きません。

なるべく奥行きのある水槽でレイアウトを作りたいですね!

盛り土をして奥行き感を演出する方法はこちらの記事で解説しましたのでぜひご覧ください。

水位で比率をコントロールする

比率を変える

「水位を下げる」ことで比率を自由にコントロールすることもできます。

写真で応募するようなコンテストではこのような方法で比率を調整している作品が何点かありますよ。

比率の調製例

120cm×60cm×60cm:比率1:2

120cm×60cm×45cmに水位を下げる

比率1:2.6になる

このように水位を下げて調整することで比率を変えることができます。

基本的に水位を減らして調整することになりますから、バランス比率⇒パノラマ比率、ハイタイプ比率⇒バランス比率、パノラマ比率へ変更できますよ。

元気
元気

わざわざ水槽を買い換えなくとも他の比率でレイアウトできますね!

レイアウトの制作例

当ブログの「コンテスト」カテゴリーでは実際にコンテストに出品した水槽の制作過程をご紹介しています。

水槽が空の状態から完成するまでを詳細にご紹介していますのできっとに参考になるはずです。

お時間のある際にぜひご覧ください。

まとめ

今回は「水槽の比率と向いている構図」を解説しました。

水槽の比率を選ぶということは、言わば「キャンバス」を選ぶようなものです。

作るレイアウトが決まっている方は、作品にあった比率の水槽を選びましょう!

とりあえずなら「バランス比率」「パノラマ比率」の水槽を選んでおけばレイアウトが作りやすいですよ。

元気
元気

水槽の比率に合ったレイアウトを作ることが大切です!