この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
今回の水草レイアウトステップアップガイドは「濁らない水の張り方とCO2添加キットのセッティング方法」を解説します。
前講座にて制作した水槽はしばらく水を張らずに管理しましたね(ミスト式)。
今回はいよいよ水を張ります。
水草水槽で使うソイルはそのまま水を張ると濁ってしまうことがあるんです。
しかし、本講座で解説する方法なら濁らずに水を入れることができますよ。
そして水を張ったらCO2添加をスタートします。
添加キットのセッティング方法も画像をたくさんご用意してご紹介していきますので、初心者の方も安心してご覧ください。
本講座で行う「濁らない水の張り方」を動画でもご紹介しています。
併せてご覧になることでより理解が深まるはずです!
前回はここまで進めましたね。
流木を配置し水草を植えるレイアウト作業まで終わらせました。
そしてこのまま1~2週間程度は水を張らずにキープしましたね!
今回はこちらに水を張っていきます。
まだレイアウトを作っていない方は、機材のセッティング、流木の配置、水草の植栽などから始めましょう。
ミスト式にて1~2週間程度キープしたら、水草が馴染んで少しだけ根付いてきます。
2つの画像を見比べると水草が育っているのが確認できると思います。
このタイミングで注水していきます。
7月に撮影をしたので気温が高く水草の成長が早かったです。
そのため、今回はミスト式での管理は1週間としました。
- 夏、冬は1週間程度
- 春、秋は2週間程度
を目安にミスト式で管理すると失敗が少ないはずです。
ミスト式での管理方法や注意点はこちらの記事で詳しくご紹介していますので、お時間のある際にぜひご覧ください。
今回の手順を守れば「濁らずに」水を入れることができます。
水が濁っているとそれだけ藻類が生えやすくなってしまうので、丁寧に水を入れましょう。
それでは1つずつ解説していきます。
フタとして使っていたサランラップを外しましょう。
※撮影のため前面の水滴は落としました
1番手前側にキッチンペーパーを敷きます。
袋状になるように敷くと水が濁りずらいですよ。
キッチンペーパーの上からゆっくりと水道水を入れていきます。
コップなどを使いキッチンペーパーを伝うように入れると良いでしょう。
水草だけなので塩素中和剤を使わなくてもOKです。
水温は20~25℃程度にしましょう。
ある程度水を張ったらキッチンペーパーを取り除きましょう。
ここで満水にしてしまうと機材をセットする際に水が溢れてしまうので注意しましょう。
機材の電源を入れて水を足しましょう。
これで完了です!
もしゴミが浮いているようならアミで取り除きましょう。
水を張る前にソイルの上にキッチンペーパーを敷きましょう。
キッチンペーパー以外にも直接ソイルに水を当てないようにできれば他のものも利用できます。
- 新聞紙
- ソイルの入っていた袋
などですね。
できれば水を通すものの方が使いやすいですし、破れづらいものの方が良いです。
そのため、キッチンペーパーが最適というわけです。
AT-30の純正ろ材は洗わずに使用すると白濁の原因になります。
必ず水道水でしっかり洗いましょう。
もし水を張っタイミングで流木が浮いてしまうなら「石を重し」にすることで対応しましょう。
流木にもよりますが1~2週間程度で沈むはずです。
見た目に気になる方は石を流木の目立たない部分に接着させて重しにする方法もあります。
こちらの記事で浮かんでしまう流木をすぐに沈める方法をご紹介していますので、お困りに方はご覧ください。
水が濁ってしまったら水を捨ててもう一度入れ直しましょう。
多少濁っているくらいならフィルターが取ってくれますのでご安心ください。
水を入れたので今回からCO2を添加していきます。
本講座で使用するのは「ADA アドバンスフォレスト」という高圧ボンベ式CO2添加キットです。
レギュレーターにボンベを接続します。
ネジになっていますので差し込みましょう。
5cm程度にカットした耐圧チューブを接続します。
STEP2の耐圧チューブへボールバルブを接続します。
STEP3で接続したのとは反対側へ耐圧チューブを接続します。
STEP4で接続した耐圧チューブに逆流防止弁を接続します。
※耐圧チューブの長さは設置位置によって微調整してください
キスゴムをパレングラス・イージー(CO2拡散器)にセットして付属のスポイトで水を入れましょう。
水はなかなか入れづらく、周りが濡れますので流しなどで作業しましょう。
半分程度入れればOKです。
U字型のガラスパイプ(ジョイントグラス)をパレングラス・イージーに接続します。
アドバンスフォレストには付属しませんので一緒に購入しておくと配管がスッキリしますよ。
アドバンスフォレストを扱っている店舗ならあるはずです!
シリコンチューブを接続したパレングラス・イージーを水槽にセットします。
今回は撮影のため前側にセットしましたが左右、奥どこでもOKです。
※CO2がしっかりと水中に溶けるよう、なるべく下の方にセットしましょう(泡が水中にいる時間が長いほどよく溶けます)
こんな感じで水槽をまたぐ部分にジョイントグラスをセットすると配管がスッキリします。
STEP5で接続した逆流防止弁にシリコンチューブを接続します。
CO2配管は短いほうが何かと調整しやすいので水槽のそばにボンベをセットするのがおすすめです。
今回は付属のボンベスタンドを使って水槽のすぐ脇に設置しました。
- 硬いチューブ⇒ 耐圧チューブ
- 柔らかいチューブ⇒ シリコンチューブ
ADAアドバンスフォレストには2種類のチューブが付属します。
持ってみて硬いほうが耐圧チューブですよ。
ボンベから逆流防止弁までが「耐圧チューブ」、逆流防止弁から水槽側が「シリコンチューブ」です。
3秒に2滴程度
これが今回の水槽の添加量です。
添加量はこのように「何秒にいくつ泡が出るか」で測ります。
本ステップアップガイド通りに水槽を作っているのなら動画を参考に添加量を調整してみてください。
なお、添加量は水槽サイズごとに違いますのでご注意ください。
こちらの記事で水槽サイズ別のCO2添加量の目安を紹介しています。
本講座で使用している水槽サイズ(幅30cm×奥行20cm×高さ25cm)と異なる水槽をお使いの方は記事を確認のうえ、添加量を調整してみてください!
ADAアドバンスフォレストのCO2量の調整は「固定ネジと調整ネジ」で行います。
調整ネジを動かすとCO2量が変わりますので、ちょうど良い量になったら固定ネジで固定しましょう。
拡散器から出るCO2量は調整が反映されるまでにタイムラグがありますよ。
「微調整したら1~2分ほど時間をおいてチェック」
というように、少し待って確認するのがコツです。
今回は水槽脇に設置しました。
CO2の配管は短いほうが「添加量の微調整がしやすい」「CO2漏れのリスク」が少ないなどのメリットがあります。
そのためなるべく短く配管をセットすることを心がけましょう。
もし配管が長くなってしまうなら「耐圧チューブ」を長くして対応しましょう!
同じ商品ではありませんがメーカーがセット方法を動画でご紹介しています。
こちらも参考までにご覧ください。
ここまでセットできたら次に水槽をいじるのは1週間後です。
まずはじっくり水草の成長を楽しんでください。
特に1週間することもありませんから、これからの管理を予習しておきましょう!
8~10時間程度
これくらいの時間が目安です。
ライトの点灯時間とCO2添加は同じ時間に合わせましょう。
時間帯はライフスタイルに合わせて大丈夫ですが、規則正しくしてくださいね。
- 8:00~16:00 「8時間」
- 15:00~25:00 「10時間」
このように、一日の中で連続した時間であればどこに調整しても大丈夫です。
せっかく作った水槽ですから、ライトを点けて眺められる時間に調整するのがおすすめです。
タイマーと電磁弁を組み合わせることでライトとCO2添加を自動化することができます。
水草水槽の管理を楽にできる便利アイテムですので、ぜひご予算に組みこみましょう。
電磁弁はCO2添加キットのボールバルブと交換で取り付ければOKです。
ライトの電源と電磁弁をタイマーにつなげれば、後は自動でON/OFFしてくれます。
このようなスマートタイマーを使うのもおすすめです。
ライト、電磁弁を接続して使うのは普通のタイマーと同じですが、こちらは「Amazon Alexa」「Google Home」などと連動させることができます。
スマートタイマーを水槽で使う方法は別記事で詳しく解説していますので、お時間のある際にぜひご覧ください!
僕の家はアレクサと連動させているので「アレクサ 水槽のライト点けて!」と言えば水槽のライトが点きます!
- 定期的な水の交換
- 藻類のお掃除
- お魚の餌やり
- 肥料の添加
- 水草のトリミング
この5つが水草水槽の基本的な管理です。
こちらをこれから定期的に続けていくことになります。
とはいえまだセット初期なので全て行うわけではありません。
それぞれざっくり解説しますのでご覧ください。
定期的な水の交換
アクアリウムでは水槽のお水を交換することを「換水する」と言います。
本講座でご紹介している通りに作った水槽なら
- セット初期⇒週1回程度、30~50%程度の換水
- 安定したら⇒ 月1回を目安に30~50%程度の換水
こちらを目安にお水の交換をすると良いでしょう。
本講座でご紹介している水草水槽は換水をあまりしなくても良いように僕が工夫した手法を利用しているので、あまり換水しなくてもOKです!
藻類のお掃除
- ガラス面をスポンジでこする
- お掃除屋さんを入れて掃除してもらう
藻類掃除は大きく分けるとこちらの2つ。
ガラス面のお掃除は換水のタイミングで自分でやりましょう。
お掃除屋さんとは藻類を食べるお魚やエビのことです。
これらを適正量入れることで水槽を綺麗にしてもらいます。
お掃除屋さんについてはこれからの講座で解説していきます。今は「そんな生き物もいるんだなぁ」程度に頭に入れておきましょう。
お魚の餌やり
お魚を入れたら餌やりが必要になります。
水槽は「餌のやりすぎ」から調子が崩れてしまうケースが多いです。
まだお魚はいませんので詳しい解説は控えますが、「餌は少なめ」と覚えておきましょう。
こちらの記事でお魚の餌やりについて詳しく解説しましたので、時間に余裕があるときに目を通しておくとよいでしょう。
肥料の添加
液体肥料を入れる様子
水草を綺麗に育てるには定期的な肥料添加が必要です。
とはいえ今回使用したソイル「JUNプラチナソイル」には多少肥料が含まれています。
そのため、セット1ヶ月程度は肥料を入れなくても十分育ちますのでご安心ください。
今は「肥料の添加がいずれ必要になる」と覚える程度で十分ですよ。
水草のトリミング
トリミングとは成長した水草をハサミでカットして形を整える作業のこと。
これから水草が成長していくわけですが定期的にハサミを入れて形を整えることで綺麗な茂みになります。
また、適度にカットすることで綺麗な茂みが長持ちするようになります。
トリミングについてもこれからの講座で解説していきます!
- ミスト式にて1~2週間程度キープしたら水を張る
- キッチンペーパーを敷いてその上から注水する
- 入れる水は水道水で十分
- まだお魚を入れないので塩素中和剤は使わなくても良い
- 流木が浮かぶなら重しをする
- 水を張ったらCO2添加を始める
- 水を張ったらフィルターとヒーターの電源を入れる
- CO2添加量は3秒に2滴程度
- ライトの点灯時間、CO2添加時間は8~10時間程度
- タイマーと電磁弁を使うとライト点灯時間とCO2添加を自動化できる
次回は初めてのメンテナンスということで「水の交換」「藻類掃除」「お掃除屋さんの投入」を解説します。
本講座のセッティングでしたら週1回程度のメンテナンスで十分維持できますので、これからは週1でメンテしていくと思ってくださいね!
この記事が参考になったら感想を教えてもらえると嬉しいです。
記事作成の励みになります!