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【メダカが死ぬ!】メダカの主な死因と水槽で飼育するのが難しい理由

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本記事は「メダカの主な死因と水槽で飼育するのが難しい理由」を解説します。

メダカは丈夫なお魚の代表種として紹介されますが、実は水槽に馴染むまでに死んでしまうことが多いお魚です。

事実、メダカが死んでしまうというご相談はかなり多く、我々プロも水槽環境に順応させるが大変なお魚なんです。

ムブ
ムブ

丈夫なメダカが死んでしまうんじゃ、どのお魚も飼えないな、、、

とガッカリされてアクアリウムを止めてしまう方もいますが、メダカを水槽に馴染ませるのはそこそこに難しいことですから、諦めずにアクアリウムを続けてほしいと常々思っています。

そこで今回は「メダカを水槽で飼育するのが難しい理由」と「メダカの主な死因」を詳しくご説明します。

ムブ
ムブ

揃えられる機材は全部揃えたのに上手くいかない、、
でも死んでしまう、、、
なぜなのか分からない、、、

という方はぜひご覧ください。

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴15年の中堅。現在は埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

メダカとは

クロメダカ
  • 名前 メダカ
  • 学名 Oryzias latipes(ミナミメダカ)、Oryzias Sakaizumi(キタノメダカ)
  • 日本中に広く分布

以前はメダカと一括にされていたが、今はキタノメダカとミナミメダカの2種に分類されています 。

いわゆる日本に生息しているメダカです。

小学生のころ、理科の授業などで飼育したことのある方も多いのではないでしょうか。

繁殖させやすいことから観賞魚ブリーディングの入門種として古くから親しまれています。

種として見た場合、とても丈夫なお魚なので入門種としても有名です。

元気
元気

今ではかなりの数の色彩バリエーションがあります!

メダカを水槽で飼うのが難しい理由

  • 屋外で養殖されているので水槽に慣れていない

これがメダカの水槽飼育が難しい理由です。

屋外飼育は根本的に水槽飼育と環境が違うため、上手く水槽に馴染めずに死んでしまうメダカが多いのです。

こちらの3つが大きく水槽飼育と異なる点です。

特に日光による殺菌効果の違いは大きく、細菌に慣れていないメダカが水槽飼育をすると病気になってしまう原因なっています。

それぞれ詳しく解説していきますのでご覧ください。

MEMO

外飼されていた金魚を水槽で飼うのが難しい理由も同様です。

日光による殺菌効果

青空

日光に含まれる紫外線の殺菌効果は大きく、基本的に屋外にあるケースは水中で菌などが増殖しづらいです。

そのためメダカが細菌感染症などになりづらいのですが、同時に細菌への抵抗力もつきづらいのです。

メダカは屋外の睡蓮鉢などで飼育すると驚くほど簡単に手間をかけずに飼育することができますが、それは日光の恩恵によるところが大きいです。

MEMO

日光が当たる部分は殺菌されますが、底砂などの中では濾過バクテリアや細菌が増えます。

元気
元気

太陽の偉大さを実感します!

日光による植物プランクトンの増殖

水が緑色の池
水が緑色になった池

日光が当たる場所にあるケースは水が緑色になることがあります。

光がよく当たる場所にあるケースは水が池や沼のように緑色になることがあります。

これは水中の養分を利用して植物プランクトンが大量に増殖した状態です。

美観が悪いので対策することも多いのですが、メダカの育成には効果抜群です。

メダカが常に植物プランクトンを食べられるので痩せづらくなります。

また、植物プランクトンを餌にして他の微生物が繁殖しやすくなるので、増えた微生物が良いメダカの餌になります。

水が緑色でないと死んでしまうというものではありませんが、摂取できる栄養量の違いからかメダカの稚魚の数や成長速度や差が出ます。

MEMO

水を透明にしたい場合は藻類対策記事の「アオコ」をご覧ください。

元気
元気

緑色の水で飼育すると青汁を常時飲んでるようなイメージですね!

雨による換水

雨の降る様子

雨は天然の純水です。

屋外にあるケースは蓋をしていない限り、雨が降ると自然と水換えが行われます(雨の量にもよりますが)。

雨はできた瞬間はほとんど完全な純水で降ってくる過程で空気中の様々な物質を吸収しながら地表に到達します。

そのため、水道水と比べると圧倒的に含まれているミネラル分などが少ないので軟水なのです。

ちょっと難しいお話になりますが、軟水だと水のPH(ピーエイチ、ペーハーと読みます)が下がりやすいため、酸性の水質をキープしやすくなります。

酸性の水質では細菌などの活性が鈍くなるので病気になりづらくなります。

酸性の水質でないとメダカが死んでしまうというものではありませんが、アルカリ性の水質よりも酸性側で管理したほうがメダカが飼育しやすいのは事実です。

屋外飼育は雨水によって水槽よりもPHを酸性にキープしやすいことから飼育しやすい面があります。

雨水のPHとTDS
雨水のPHとTDS
  • PH 7.1
  • TDS11

とある日の雨水の水質。

これは私の自宅で採取した雨水です。

かなりTDS(水に含まれる物質量を数値化したもの)が低いので不純物が少ないことがわかります。

  • PH 8.0
  • TDS 60

こちらが自宅の水道水の水質なので、いかに雨水に不純物が少ないかが分かりますね。

MEMO

屋外の睡蓮鉢などで水草が驚くほどよく育つのは日光の他に雨水によって軟水が供給されることも大きな要因です。

メダカの主な死因

こちらの5点が水槽飼育におけるメダカの主な死因です。

正直なところ多くの場合で「細菌感染症」が原因ですので、なぜ死んでいくのか分からない場合は細菌による病気を疑うと良いでしょう。

それぞれ詳しく解説しますのでご覧ください。

注意

細かく分けると死因は多岐にわたります。初心者の方は販売店などで詳しい方に質問するのが良いでしょう。

細菌感染症

細菌が動くイメージ画像

室内の水槽でメダカを飼育している場合、今まで経験上一番多い原因は細菌感染症です。

屋外で飼育されていたメダカは様々な菌への耐性を獲得していないことが多いので病気になりやすいのです。

  • 飼育環境は整えているのになぜかメダカが毎日ちょっとづつ死んでいく

なんて場合はほとんどが細菌感染症ですのでお薬を使用して治療しないと死んでしまう可能性が高いです。

「グリーンFゴールド顆粒」「エルバージュエース」などの殺菌剤を使用して薬浴をするのがおすすめの対策です。

重症化していなければ治療できることが多いので早めの対応を心がけましょう。

薬の使い方については別記事で詳しくまとめていますので、薬浴をされる際はご覧ください。

高水温

水槽用ヒーター
水槽用ヒーター
冷却ファン
冷却ファン
  • 水槽に直射日光が当たり水温が35℃を超える日が続く
  • 夏、部屋の気温が暑くなり水温が35℃を超える日が続く
  • ヒーターを設置したが壊れてしまい温めすぎてしまった
  • サーモスタットが必要なヒーターを誤って単独で使用してしまい水を温め過ぎてしまった

などのケースで高水温が続くとメダカが調子を崩す場合があります。

特に夏の間は高水温になりがちなので「涼しい場所に水槽を設置する」「水槽用の冷却ファン」などを利用して水温を下げる工夫をしましょう。

水槽の暑さ対策については別記事で詳しく解説していますのでお困りの際はぜひご覧ください。

また、ヒーターを使うなら故障の少ないエヴァリス製のものがおすすめです。

こちらも別記事で詳しく解説していますのでよろしければご覧ください。

水の汚れ

水槽の水を交換する様子

過度に水が汚れすぎている場合、メダカが調子を崩す原因になります。

とは言え、メダカはかなりタフなお魚なので水の汚れには強いです。

  • 週1回、水槽の30~50%程度水を交換する

このように定期的に水を交換していれば、汚れが原因で調子を崩してしまうことは少ないです。

定期的に水を交換しているのにメダカが死に続けてしまうのなら、それは水の汚れが原因で無いことが多いです。

細菌感染症」などを疑ったほうが良いでしょう。

餓死

餌の量の目安
餌の量の目安

「お魚の片目くらいの大きさの量」を「1日、1~2回与える」

これがお魚の餌やりの基本です(小型魚の場合)。

メダカは比較的餌を多く必要とするお魚なので最低1日1回は与えたほうが良いです。

水温によって食べる量(消化できる量)が変わりますので、時期に合わせて調整しましょう。

  • 水温18℃以上 ⇒ 毎日
  • 水温18℃以下 ⇒ 2~3日に一度
  • 水温10℃以下 ⇒ ほとんど食べない

これくらいのイメージで与える頻度を変えると良いです。

寒い時期はほとんど食べなくなりますので、無理に与える必要はありません。

与えてしまうと消化不良などの原因になりますのでご注意ください。

寒い時期までにある程度体力を蓄えていないのと冬を越せないメダカも出てきますので、ご心配な方はヒーターをセットして餌食いの良い状態をキープすると良いでしょう。

「餌をしっかり与えている」「餌をたくさん食べている」のに痩せていくような症状が出ましたら、 「細菌感染症」 の可能性が高いので薬浴する必要があります。

酸欠

酸欠で鼻上げをする様子
鼻上げをする様子

水槽内が酸欠になるとメダカ(多くのお魚も)は鼻先を水面に向けて斜め泳ぎをするようになります。

元気なお魚も時折斜め泳ぎをしますし、調子の悪いお魚もするので判断を間違えてしまうケースがありますが、

  • 水槽にいる多くのメダカが鼻上げをしている

というのが酸欠症状です。

極一部のメダカが鼻上げをしているのなら、それはたまたまか調子を崩している(病気も初期症状など)ことがほとんどです。

酸欠になりやすい夏季に小さな睡蓮鉢などで100匹単位でメダカを飼育しても酸欠症状が出ないこともあるくらいメダカは酸欠に強いです。

酸欠がメダカの死因になることは少ないですので、小さな水槽で極端にたくさんのメダカを飼育するなどしない限りは強く心配しなくてもよいでしょう。

メダカを水槽で元気に飼育する3つのポイント

  • 水槽でしばらく管理されているメダカを購入する
  • 念の為、最初に薬浴をする
  • フィルターの水流に注意する

こちらの3点を意識すると水槽でもメダカを元気に飼育しやすくなります。

手間はかかりますが、水槽導入前に 「グリーンFゴールド顆粒」「エルバージュエース」などの殺菌剤 でトリートメントをすることでかなり死亡リスクを減らすことが可能です。

水槽でしばらく管理されているメダカを購入する

水槽で飼育しているクロメダカ。

2~4週間程度水槽で飼育されているものは「水槽」という環境に慣れていることが多いので死亡リスクが低いです。

メダカは屋外のケースで養殖されていることが多いですから、なるべく水槽に馴染んでいるものを手に入れるようにしましょう。

元気
元気

メダカは人気種なので在庫期間が短くなりがちです。購入時に何時頃入荷したのか確認すると良いでしょう。

念の為、最初に薬浴をする

グリーンFゴールド顆粒で薬浴中のベタ

水槽に入れる前に隔離水槽などを用意して薬浴をしてから飼育水槽に移す方法です。

手間はかかりますが感染症予防としては1番効果が高いです。

使う薬は様々な病気に対応できる「グリーンFゴールド顆粒」「エルバージュエース」のどちらかがおすすめです。

薬の使い方は別記事で詳しく解説していますので、薬浴をされる際はぜひご覧ください。

元気
元気

店舗で状況に応じて行っている方法です。導入直後の感染症をかなり抑制できますので体調が安定しやすくなりますよ。

フィルターの水流に注意する

ジャバジャバジャ

メダカは強い水流を嫌います。

元々、流れの緩やかな場所に生息しているため、流れの早い環境では疲れてしまうのか調子を崩しがちです。

水槽でフィルターを使用して飼育するなら流れの緩やかなもの(流れを調整できるもの)を使うと良いでしょう。

  • 外掛け式フィルター
  • 底面式フィルター
  • スポンジフィルター
  • 内部式フィルター

などが流れがそれほど強くなく、調整できるものが多いのでメダカ飼育で使いやすいですよ。

アカヒレもおすすめ

アカヒレ
アカヒレ
ゴールデンアカヒレ
ゴールデンアカヒレ
ムブ
ムブ

メダカにこだわらず水槽で飼える丈夫なお魚を探している!

という方は「アカヒレ」がおすすめです。

アカヒレは水槽で管理されながら流通していますし、もともと水槽環境に馴染みやすいお魚です。

特にゴールデンアカヒレという品種は観賞魚として流通していますから飼育しやすいですよ。

アカヒレは活餌としても流通していますから、餌用として管理されているものは状態がイマイチであることが多いので注意しましょう。

  • アカヒレ
  • Tanichthys albonubes
  • 中国原産
  • ヒーターを使わなくても飼育できる
  • コッピーとも呼ばれる

よくあるご質問

メダカが毎日ちょっとづつ死にます
環境にもよりますが、多くの場合で細菌性の感染症が発生しています。
隔離水槽などを用意して「グリーンFゴールド顆粒」「エルバージュエース」などの殺菌剤で薬浴をしましょう。
メダカは丈夫なお魚と聞きました。水槽で飼うのが難しいなら丈夫ではないのでは?
メダカは種として見た場合かなりタフな部類です。ですが屋外⇒水槽という大きな環境変化に上手く馴染めずに調子を崩してしまう子が多いのは事実です。その面はあまり取り沙汰されることが無いので誤解が広がっていると思われます。
メダカはヒーターを使わなくても死なないの?
室内での水槽飼育ならヒーターを使わなくても十分元気に育成可能です。
稚魚など体力が無い子は死んでしまうことがありますので、その場合はヒーターを使用して加温しましょう。
メダカはブクブクが無いと死ぬ?
ブクブクな無いと必ずしも死んでしまうわけではありません。
メダカは酸欠に強いお魚ですので、小さな入れ物に極端に多くの数を飼育するなどしなければあまり酸欠にはなりません。
心配な方はフィルターなどをつけて水を循環させると良いでしょう。
メダカは毎日餌を与えないと死んでしまうの?
健康なメダカなら3日程度餌を与えなくても大きな問題にはなりません。
痩せてしまいますが1週間程度は餌を与えなくてもなんとかなります。
冬季など水温が低い時期は餌をあまり食べなくなりますので、さらに長い期間餌を与えなくても大丈夫です。

まとめ

今回は「メダカの主な死因と水槽で飼育するのが難しい理由」を解説しました。

飼育しているお魚が死んでしまうとがっかりしますよね。

それが丈夫と言われているメダカならなおさらです。

ですが、実はメダカは水槽に馴染ませるのが難しいお魚ですからあまりがっかりしないでください。

技術のある方でも失敗するケースが多いですから!

元気
元気

僕も店舗で毎回苦労しています!