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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「外掛け式フィルター」について掘り下げて解説します。
設置、メンテナンスが簡単で初心者の方でも使いやすい外掛け式フィルターは、入門水槽のフィルターとして幅広く使われています。
小型水槽のフィルターとして十分な性能を持つ機種が多いので、初心者の方だけでなく上級者も愛用している方が多いです。
水槽に引っ掛けて使うことから手を入れやすく、拡張性が高いのも特徴です。
今回は「外掛け式フィルターの特徴」「外掛け式フィルターはこんな水槽におすすめ」「おすすめ機種」「パワーアップ方法」などを詳しく解説します。
初心者の方にも分かりやすく丁寧に進めていきますので、ぜひご覧ください。
外掛け式フィルターは設置、メンテナンスが簡単、安価というのが最大の特徴です。
水槽に引っ掛けて電源を入れるだけで稼働させることができるので、初心者の方でも十分に取り扱うことができます。
メンテナンスはフタを開けて付属のカートリッジを交換するだけですので、難しいことはありません。
反面、フィルター自体が小さいのでろ過能力はそこまで高くないのが欠点です。
そのため、「小型水槽向き」のフィルターと言えます。
- 設置が簡単
- メンテナンスが簡単
- 安価
- 美観があまり良くない
- 水槽の外に設置スペースが必要
- 大型水槽には不向き
- 外掛け式フィルター
- 上部式フィルター
- 底面式フィルター
- 外部式フィルター
- 投げ込み式フィルター
- オーバーフロー
などなど、フィルターには様々なタイプがありますが水槽の水を綺麗にするという働きは一緒です。
各フィルターの特徴については別記事でまとめましたので、興味のある方はぜひご覧ください。
- 金魚
- メダカ
- 一般的な熱帯魚
- ウーパールーパー
- 水草水槽
などなど、かなり多くの生き物の飼育に使用することができます。
生き物で選ぶというよりは水槽サイズ、使いやすさなどから勘案して選ぶと良いでしょう。
ろ過能力があまり高くないことから大きな水槽には不向きです。
大きくとも45cm以下の水槽で使うようにすると失敗が少なくなります。
大きな水槽で使用するなら、他のフィルターのサブとして利用するか複数台使用しましょう。
水量で言うと30L以下くらいの水槽用ということです!
設置、メンテナンスが簡単なことから、初めてアクアリウムにチャレンジする方の水槽におすすめです。
フィルターの種類によっては設置、メンテナンスにある程度の慣れが必要なものもありますが、外掛け式フィルターならどちらも簡単に行えるので失敗が少ないです。
ろ過でつまずいてしまうと、「水の濁りが取れない」「水が臭う」などの問題が発生しやすくなりますから扱いやすさは大切なポイントです。
僕も小型水槽で水槽を作るときはよく利用しています!
水槽に「引っ掛けて設置」するので水槽の背面にある程度のスペースが必要です(多くの場合10~15cmもあれば十分です)。
水槽のサイドに設置することもできるのですが、美観の問題から背面に設置することをおすすめします。
また、フタを開けてメンテナンスをする仕様なので、水槽の上にもスペースが合ったほうが良いでしょう。
外掛け式フィルターに限らず水槽の周りはある程度スペースが合ったほうがメンテナンスしやすいです!
設置、メンテナンスが簡単なことから他のフィルターのサブとして稼働させるのもおすすめです。
- メインのフィルターとは違うろ材を使いたい
- 急に白濁、臭いが出た
- ろ過能力を強化したい
などなど、設置するのが簡単なだけに色々なシチュエーションに柔軟に対応可能です。
構造的に工夫しやすいのもポイントです!
こちらの3機種が私のおすすめする外掛け式フィルターです。
大きさや見た目、静音性、拡張性などが異なりますので、お好みで使い分けると良いでしょう。
製品名 | ろ過能力 | 美観 | 静音性 | 拡張性 |
---|---|---|---|---|
オート ワンタッチフィルターATシリーズ | ◯ | △ | ◯ | △ |
ラクラクフィルター(外掛け式) | ◎ | △ | △ | ◎ |
Ga SLIM FILTER PRO | ◎ | ◯ | △ | ◎ |
それぞれを比べるとこのような差があります。
比較的ろ過能力に優れているGEX製にするか、静音性の高いテトラ製にするかの選択になるでしょうか。
いずれにしても小型水槽なら十分なろ過能力ですのでお好みでお選びください!
古くからある外掛け式フィルターの名機です。
可もなく不可もなくといった能力で使いやすいです。
外掛け式フィルターとしては静かな方なので「静音性」にこだわりがあるならこちらがおすすめです。
- Mini(20cmクラスの水槽用)
- AT-20(20~30cm水槽用)
- AT-30(30cmクラスの水槽用)
- AT-50(30~40cm水槽用)
- AT-60(40~50cm水槽用)
- AT-75W(50~60cm水槽用)
このように水槽サイズ別に各種ありますが、おすすめなのは「Mini」「AT-20」「AT-30」「AT-50」です。
大きなサイズに対応しいてるものもありますが、大きな水槽には他のフィルターで対応した方が無難ですよ。
この水槽はAT-30を使用して作りました。セッティング方法などを解説した記事もありますのでぜひご覧ください!
ろ過容量が多い外掛け式フィルターです。
ろ材を増やしてパワーアップさせるなどの拡張性に優れています。
ややポンプの音が気になる面はありますが、外掛け式フィルターでここまで大きなろ材容量のものは他にありませんので小型水槽でもろ過を充実させたいときにおすすめです。
ろ材容量が多い分、他のフィルターよりもより設置面積が必要ですので、水槽に導入する際は予めサイズをチェックしましょう。
- S(30cm水槽クラス用)
- M(30~45cm水槽クラス用)
- L(45~60cm水槽クラス用)
こちらの3サイズがありますがおすすめはS、Mです。
Lサイズは1番大きくろ過容量もかなり大きいのですが、45~60cmクラスの水槽(30~60L程度)でしたらもっと強力なフィルターをおすすめします。
薄型タイプなので水槽背面にそれほどスペースが無い場合でも設置できる外掛け式フィルターです。
黒っぽい色合いとスッキリとしたデザインから外掛け式フィルターとしてはお洒落です。
専用のろ材パックを3つ同時に使用するので、1つづつろ材パックを交換することで水質の急変を避けることができます。
ポンプの音がやや気になるのが玉に瑕です。
微妙にポンプの場所を調整すると静かになることが多いので、音が気になったらポンプを少し動かしてみましょう。
- M(30~45cm水槽クラス用)
- L(45~60cm水槽クラス用)
こちらの2サイズがありますが、おすすめはMです。
45~60cm水槽クラスなら他のフィルターを検討した方が良いでしょう。
外掛け式フィルターは基本的に水槽に引っ掛けて電源を入れるだけで使えますので、説明書を見ながら組み立てればどなたでも簡単に取り扱えます。
ここではテトラATシリーズを例に特にご質問の多い箇所を解説します。
他の機種も似たような感じですので参考になるはずです。
ストレーナー(水を吸い込む部分)はポンプに接続しましょう。
機種によっては接続するのに複数のパイプを組み合わせるものもあります。
小型水槽に使用するなら延長パイプは使用しなくても良いでしょう。
高さのある水槽に設置するなら使用しても良いかもしれません。
フィルター本体の位置を調整するアジャスターは本体下にある穴に差し込んで使用します。
アジャスターは本体を水槽に引っ掛けた後、クルクルと動かして調整しましょう。
ろ材パックは水道水で洗って本体にセットしましょう。
ろ材は汚れぐらいを見ながら1~3ヶ月ごとに交換します。
※説明書には1ヶ月で交換と記載されていることが多いですが、状況によりもっと長く使えます。
外掛け式フィルター専用のろ材パックは定期的に交換することでろ過能力を維持できます。
- 1~3ヶ月ごと
汚れ具合にもよるのですが、これくらいの期間を目安に交換すると良いでしょう。
あくまでも目安ですので状況によりもっと長期間使用しても大丈夫なことも多いです。
水槽のコンディションと相談しながら交換してみてください。
僕は安定した環境なら半年程度使用を続けることもあります。
ろ材パックが詰まるとこちらの動画のように吸い上げた水がオーバーフローしてろ材を通らずに水槽に戻ってしまいます。
ろ過能力が0になるわけではありませんが、大きな汚れは濾し取ることができませんので物理ろ過を強化する場合は早めに交換しましょう。
こちらの5つが主なパワーアップ方法です。
どれも取り入れやすいですからぜひチャレンジしてみてください。
外掛け式フィルターの空いているスペースに差し込んで使うろ材です。
これそのものにはろ過能力はありませんが、ろ過バクテリアの住処になるためろ過能力を強化できます。
外掛け式フィルターは定期的にろ材パックを交換することで管理をするフィルターなので生物ろ過とは相性が悪いのですが、こちらを追加することで欠点をカバーすることができます。
水槽セット初期など、バクテリア剤を入れるタイミングなら「クラロカ」のようなバクテリアを定着させやすいろ材を組み合わせるのがおすすめです。
せっかくバクテリア剤を入れてもろ材に定着しなければ換水時に排出されてしまうものが多くなるので無駄になってしまいます。
もし、バクテリア剤を使うなら「ろ過バクテリアを吸着するろ材」を外掛け式フィルターの中に入れましょう。
多くのメーカーの外掛け式フィルター用純正ろ材に活性炭が入っているのですが、水槽の「臭い」「濁り」などが気になる場合は活性炭を追加しましょう。
特に新しい流木を入れるとアクが出て水が茶色くなることがありますので、流木をレイアウトで使うなら予め最初から追加しておくと良いかもしれません。
「臭い」「濁り」 は一時的な症状であることが多いので、落ち着いたら他のろ材に交換してもOKです。
軟水で維持したほうが良い水草水槽の場合、軟水化作用のあるものを外掛け式フィルターに入れるのもおすすめです。
こちらの「パルダクリーンPC」はイオン交換樹脂を小分けにしたものなのですが、外掛け式フィルターに丁度入れやすいサイズ感です。
- 石組みレイアウト
- 水道水の硬度が高い地域
など、硬度が原因で水草が綺麗に育たないケースは多いですからお悩みの方は試してみると良いでしょう。
外掛け式フィルターはフタを外して植物を植えるケースとして利用できます。
元気よく茂った植物の持つ水質浄化能力は本当に優秀です。
植物が茂るまでろ過能力が高くない、光を当てる必要があるなど癖がありますが見た目にも良い方法ですから余裕があるときにでもチャレンジしてみてください。
セッティング方法などは別記事で詳しくまとめましたのでご覧ください。
純正ろ材パックは必ず使うようにしてください。
純正ろ材パックはろ過槽の狭い外掛け式フィルターのろ過能力を高めるために目の細かなウールマットを主体としています。
こちらを使わないと外掛け式フィルターのろ過能力は大きく損なわれてしまうので必ず使うようにしましょう!
こんな感じでDOOA ミストフローなどを中に仕込むことができます。
水位の変動に弱い、水跳ねが強烈という霧発生機の弱点をフォローできますので、興味のある方はぜひお試しください。
外掛式フィルターの中に霧発生機をセットする方法はこちらの記事にまとめましたのでご覧ください。
- 外掛け式フィルターはろ過能力が弱いって本当?
- たしかに強力なフィルターではありませんが、小型水槽をろ過するには十分です。「生体をたくさん飼育する」「大きな水槽」「水を極端に汚す生き物の飼育」などの場合は他のフィルターを検討しましょう。
- 外掛け式フィルターはどれくらいの時間稼働させるの?
- 1日中です。基本的にフィルターはずっと稼働させましょう。
- 水流が調整できるけどどれくらいが適切なの?
- どのような水槽なのかにもよります。ベタやメダカなど水流が苦手なお魚なら弱くしましょう。普通のお魚なら強い水流でも大丈夫です。「GEX ラクラクフィルター(外掛け式)」なら水流をかなり弱く調整することができます。
- 最強の外掛け式フィルターはどれ?
- 大きなサイズのものほど強力と言えますが外掛け式フィルターの場合、ろ材量がそこまで変わらないことから大きな差はありません。本記事で紹介した3機種ならどれを選んでも問題無くろ過できますよ。強いて言うなら拡張性の高いものの方がろ過能力を高くすることができます。
- 外掛け式フィルターを使えばブクブクは要らないの?
- 基本的に必要ありません。外掛け式フィルターに限らず水面を撹拌し水を循環させるものなら空気が水中に溶け込みやすくなるので、あえてブクブク(エアーレーション)をつける必要はないでしょう。「生き物をたくさん飼育する」「酸欠に弱い生き物の飼育」「水温が高い」などの場合はエアーレーションを追加しましょう。
- すぐにろ材パックが汚くなるけど交換したほうが良い?
- 詰まっていないなら交換の必要は無いでしょう。こちらの動画のように水が溢れているなら詰まっていますのでろ材パックを新しいものに交換してください。
- ろ材パックは洗って何回も使えるの?
- 使えません。1度詰まると洗ってもすぐに詰まってしまうので交換したほうが良いです。1~2回程度なら洗って使えないことも無いのですが、新品ほどのろ過能力は期待できません。
- ろ材パックの交換はコストがかかるので他の方法は無いの?
- 外掛け式フィルターのろ過能力のメインは専用のろ材パックです。目が細かく精密に汚れが取り除けるマットがあってこその外掛け式フィルターなので、ろ材パック交換のコストを気にするのであれば他のフィルターを検討しましょう。
今回は「外掛け式フィルター」について掘り下げて解説しました。
拡張性の高いフィルターですから使い方に慣れたら水槽に合わせてろ材を追加するなどしてパワーアップさせましょう。
メンテナンスしやすいフィルターは長く使えますので、小型水槽をお持ちの方はメインのフィルターとしてずっと活躍しますよ。
僕も小型水槽を作るときはよく使います!
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