どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「エアリフト」を解説します。
エアリフトとは簡単にいうとブクブクさせて水を循環させることです。
仕組みが簡単で利用しやすいことから、古くから水槽のフィルターに利用されてきました。
今回は初心者の方に向けてエアリフトの仕組みを簡単にご説明していきます。
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エアリフトとは、空気の力を使って水を循環させることです。
細いパイプの中でブクブクを出すと泡は水面へ向かって上昇します。
この際に水も一緒に持ち上がるため、循環するというわけです。
水の中に泡を入れると、水が泡と混ざり「ちょっと軽い水」ができます。
軽いものは上に、重たいものは下に沈むので、泡を含んだ水は上に登っていきます。
泡の量、パイプの太さにもよりますが、水面よりも20cm以上も水を持ち上げることが可能ですよ。
コーラなどの炭酸飲料をよく振ってから空けると、ブシュッと中身が飛び出しますよね?
アレと同じ原理です。



- 投げ込み式フィルター
- スポンジフィルター
- 底面式フィルター
これらのフィルターはエアリフトを利用して水を循環させています(ポンプ式のタイプもありますが)。
手軽で使いやすいこと、システムが簡単でメンテナンスしやすいことから小型水槽のフィルターに多く利用されています。
【フィルターに詳しくなる記事】水槽用フィルターの種類と特徴 ーメリット、デメリットなど詳しく解説!ー
システムが簡便なことから、主にお魚をメインで楽しんでいる水槽のフィルターとして使いやすいです。
セッティング、メンテナンスが簡単なものが多いので、ブリーディング水槽、コレクション水槽など、水槽をたくさんをお持ちの方に特におすすめですよ。

熱帯魚ショップの販売水槽では、主にエアリフト式のフィルターを使っています。
フィルターの中のろ材には、時間が経過すると基本的にろ過バクテリアが繁殖していきます。
エアリフトの水流は、それほど強くなくろ過バクテリアの繁殖に適していますよ。

エアリフトを利用したフィルターは簡単なものが多いですが、使いこなすと強力なろ過になりますよ!
【ろ過バクテリアの働き】生物ろ過を詳しく解説 ー白濁、臭いの無い水槽を目指してー
- 仕組みが簡単
- 比較的安価
- 流量に限界がある
「仕組みが簡単」であることからメンテナンスが楽にできます。
また、フィルターの中でも特に安価なので、入門セット水槽などによく組み込まれていますよ。
仕組み上、水の循環量に限界があるため大型水槽のフィルターとしては不向きですね。
エアリフトは空気を水の中でブクブクとさせるので、同時に「エアレーション」を行っているということです。
エアレーションとはいわゆる「ブクブク」のことです。
水を循環させながら水の中に空気を入れているということですね。
今回は「エアリフト」を解説しました。
簡単な仕組みなので、アクアリウムの世界では何かとお世話になっている原理です。
シンプルなシステムなのでフィルターをDIYする際などにも利用しやすいですよ。
慣れている方は色々と工夫してみるのも面白いでしょう!

シンプルな仕組みなので応用しやすいです!