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エアリフトって何? ー空気の力で水を循環ー

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本記事ではエアリフトを解説します。

エアリフトとは簡単にいうとブクブクさせて水を循環させることです。

仕組みが簡単で利用しやすいことから、古くから水槽のフィルターに利用されてきました。

今回は初心者の方に向けてエアリフトの仕組みを簡単にご説明していきます。

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

エアリフトとは

エアーリフト

エアリフトとは、空気の力を使って水を循環させることです。

細いパイプの中でブクブクを出すと泡は水面へ向かって上昇します。

この際に水も一緒に持ち上がるため、循環するというわけです。

難しく言うと

水の中に泡を入れると、水が泡と混ざり「ちょっと軽い水」ができます。

軽いものは上に、重たいものは下に沈むので、泡を含んだ水は上に登っていきます。

泡の量、パイプの太さにもよりますが、水面よりも20cm以上も水を持ち上げることが可能ですよ。

コーラなどの炭酸飲料をよく振ってから空けると、ブシュッと中身が飛び出しますよね?

アレと同じ原理です。

エアリフトを利用したフィルター

水作エイトコア
ブリラントフィルター
スライドベースフィルター
  • 投げ込み式フィルター
  • スポンジフィルター
  • 底面式フィルター

などなど、基本的にエアーポンプを使用するフィルターはエアリフトで水を循環させています。

手軽で使いやすいこと、システムが簡単でメンテナンスしやすいことから小型水槽のフィルターに多く利用されています。

お魚水槽のフィルターとして使いやすい

システムが簡便なことから、主にお魚をメインで楽しんでいる水槽のフィルターとして使いやすいです。

セッティング、メンテナンスが簡単なものが多いので、ブリーディング水槽、コレクション水槽など、水槽をたくさんをお持ちの方に特におすすめですよ。

元気
元気

熱帯魚ショップの販売水槽では、主にエアリフト式のフィルターを使っています。

程よい水流が生物ろ過と好相性

生物ろ過

フィルターの中のろ材には、時間が経過すると基本的にろ過バクテリアが繁殖していきます。

エアリフトの水流は、それほど強くなくろ過バクテリアの繁殖に適しています。

小さいフィルターが多いので侮りがちですがびっくりするくらいろ過能力が高いのは生物ろ過と相性が良いからです。

生物ろ過については別記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

エアリフトのメリット・デメリット

メリット

  • 仕組みが簡単
  • 比較的安価

デメリット

  • 流量に限界がある

「仕組みが簡単」であることからメンテナンスが楽にできます。

また、フィルターの中でも特に安価なので、入門セット水槽などによく組み込まれていますよ。

仕組み上、水の循環量に限界があるため大型水槽のフィルターとしては不向きですね。

同時にエアレーションもできる

エアリフトは空気を水の中でブクブクとさせるので、同時に「エアレーション」を行っているということです。

エアレーションとはいわゆる「ブクブク」のことです。

水を循環させながら水の中に空気を入れているということですね。

まとめ

今回は「エアリフト」を解説しました。

簡単な仕組みなので、アクアリウムの世界では何かとお世話になっている原理です。

シンプルなシステムなのでフィルターをDIYする際などにも利用しやすいですよ。

慣れている方は色々と工夫してみるのも面白いでしょう!

元気
元気

シンプルな仕組みなので応用しやすいです!