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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「水草の量とCO2添加量の関係」を解説します。
水草を綺麗に育てるためにはCO2の添加が必要ですが、実はCO2添加量って水草の量とほとんど関係がありません。
水草がちょっとしかない60cm水槽も、水草がたくさん茂っている60cm水槽も綺麗に水草を育てたいならほとんど同じ量を添加する必要があります。
トリミング直後など「水草の量が減ったタイミングでCO2添加量を変える必要あるの?」という疑問からこの記事に辿り着いたのなら答えは簡単。
変える必要はありません!
答えだけ知りたい方はこれでもう十分です。
もし、詳しく理由を知りたい方はこれから解説していきますのでぜひご覧ください。
水草水槽に添加するCO2添加量は水量と水質によって変わります。
単純に水量が多いほど多く添加する必要があります。
これは直感で理解できるかと思いますがややっこしいのは水質です。
理屈を説明すると長くなってしまうので結論からお話すると酸性の水質になっていないと水草が添加したCO2を上手に活用できないことがあるんです。
水量別のCO2添加量、水草の好む水質についてはそれぞれ詳しく解説した記事をご用意していますので、お時間のある際にぜひご覧ください。
こちらの図のように水草が光合成に利用できるCO2は体の周りにあるものだけです。
水草は体中からCO2を吸収していると考えれられますが「体に密着している水」からしかCO2を吸収できません。
CO2は添加すると水槽全体へ拡散します。
そこで水草にしっかりと光合成をしてもらうためには水槽全体のCO2濃度を高くキープする必要があるというわけです。
添加したCO2は水中に拡散し時間経過とともに水槽全体が均一な濃度になるまで広がっていきます。
そのため「水草の周りだけ高濃度にすること」ができません。
ざっくりとした説明になりますが「濃い濃度 ⇒ 薄い濃度」へ向けて拡散していきます。
90cm以上の水槽など、ある程度大きなサイズになると均一な濃度になるのにかなりの時間がかかります。
そこで水流が重要になります。
とはいえ、その水槽に見合ったフィルターを稼働させていれば大きな問題にはなりませんので過度に心配する必要はありません。
水草がたくさん繁茂している水槽など、水が滞る場所があるときにちょっと思い出してみてくださいね。
水草水槽におすすめのフィルターはこちらでまとめてご紹介しています。
お悩みの方はぜひご覧ください。
- 水草は密着している水からしかCO2を吸収できない
- 添加したCO2は水槽全体へ均一に拡散する
こちらの2つの点から、水草が光合成に利用しているCO2は添加量のうちの「ほんのちょっと」であると考えられます。
実際に水草の量によって添加量を変えたことがあるのですが添加量を減らした場合、調子を崩すケースが圧倒的に多かったです。
正確に水草がCO2をどれくらい消費しているのかを計測したことが無いので数値として示すことができないのですが、経験上、水草の量によって添加量を変えることは効果は無いと考えています。
こちら3つの作品はすべて同じサイズです(120cm×60cm×60cm)。
水草の量は大きく違いますが、基本的に同じくらいのCO2添加量で育成しています。
水草が1株しか無い水槽も、水草が茂っている水槽も育成に必要なCO2添加量はほとんど同じです。
- トリミングして水草が減った
- 水草の総数が少ない
などの状態でも、添加量は少なくしない方が良いですよ。
水槽内のCO2濃度は常に良い状態をキープしましょう。
今回は「水草の量とCO2添加量の関係」について解説しました。
トリミングをして水草の量が減ったタイミングなど、水草の数が少ないと直感的にCO2添加量を減らしがちですが、減らさないようにしましょう。
水草の量によって必要なCO2添加量はほとんど変わりません。
添加量は「水量と水質」で判断しましょう。
特に水質は大切ですよ!
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