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【水草水槽】底床の量を計算する方法 ー底面積から大体の量が分かりますー

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本記事は水草レイアウトにおける「底床の使用量を計算する方法 」を解説します。

水草レイアウトを作る場合、ソイルや砂利など底床の使用量が分からないことがありますよね。

そこで今回は、どなたでも簡単に底床の使用量を計算できる方法をご紹介します。

レギュラーサイズの水槽をお使いの方なら、予め計算して表にまとめましたので確認するだけでOKです。

盛り土をする場合、化粧砂を使う場合も想定して量を把握できるようになっていますので、様々なレイアウトスタイルに応用できますよ。

レイアウトはリズムに乗って作業を進めると良い作品ができます。

「あ、ソイル足りない」

となるとリズムが止まってなんだかスピード感の無い作品になってしまいますよ。

良い作品を作るためにも底床は余裕を持って準備しましょう。

元気
元気

ちょっと多めに揃えておくのがポイント!

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

初めに

プラチナソイル
ラプラタサンド

  • ソイル「JUN プラチナソイル・パウダー」
  • 化粧砂 「ADA ラプラタサンド」
  • ちょっと多めに計算

本記事でご紹介する底床量はこちらの商品にて計算した量です。

底床の粒の大きさなどで微妙に使用量が変わります。

そのため、他の底床を使う場合を想定して全体的にちょっと多めに計算しています(足りなくなるのを防ぐため)。

実際にレイアウトする際は使用する底床に合わせて微調整をしてください。

水槽サイズ別底床使用量

水槽サイズ通常量盛り土をする場合
30cm×18cm×24cm3.5L5L
45cm×27cm×30cm8L12L
60cm×30cm×36cm12L18L
90cm×45cm×45cm27L40L
120cm×45cm×45cm36L54L
180cm×60cm×60cm72L108L
通常量

手前1cm、奥8cmくらいに敷けます

盛り土をする場合

手前1cm、奥(水槽高さ÷2)くらいまで盛れます

水槽サイズ別に底床使用量の目安はこちら。

レギュラーサイズの水槽をお使いの方はこちらを参考にすると良いでしょう。

「通常の場合」と「盛り土」をする場合に分けましたので、作るレイアウトに合わせて調整してみてください。

ちなみにこちらの記事で盛土レイアウトの作り方はを解説しています。

興味のある方はぜひご覧ください。

化粧砂を使う場合

水槽サイズ凹型、三角構図凸型構図
30cm×18cm×24cm化粧砂:0.8L
ソイル:2L
化粧砂:1.6L
ソイル:1L
45cm×27cm×30cm化粧砂:1LL
ソイル:6L
化粧砂:2L
ソイル:2.5L
60cm×30cm×36cm化粧砂:1.5L
ソイル:10L
化粧砂:3L
ソイル:6L
90cm×45cm×45cm化粧砂:3.5L
ソイル:22L
化粧砂:7L
ソイル:12L
120cm×45cm×45cm化粧砂:4.5L
ソイル:30L
化粧砂:9L
ソイル:16L
180cm×60cm×60cm化粧砂:9L
ソイル:60L
化粧砂:18L
ソイル:32L
凹型、三角構図

底面積の30%くらいが化粧砂、残りがソイルの場合です。

凸型構図

底面積の60%くらいが化粧砂、残りがソイルの場合です

化粧砂を使う場合はこちら。

凹型構図、三角構図の場合と凸型構図の場合の二通りを作りましたので、レイアウトに合わせてご利用ください。

構図?

水槽に石や流木を配置することを「構図こうずを組む」と言います。

構図には基本となる「凹型」「凸型」「三角」の3つがありますよ。

こちらの記事で詳しく解説しましたので、興味のある方はぜひご覧ください。

底床の量を計算する方法

底床の量を計算する

レギュラーサイズでは無い水槽の底床量を計算する際は、60cmレギュラー水槽の底面積を基準に考えるとイメージしやすいです。

これからご紹介する計算式を使えばどんな水槽でも使用量を知ることができますよ。

基準

60cmレギュラー水槽の底面積

幅60cm×奥行30cm=1800

レギュラー60cm水槽の底面積は1800です。

1800で使用する水槽の底面積を割ることで底床量を大まかに計算することができますよ。

計算で出た数字から、60cm水槽と比べてどれくらいの量が必要なのか分かれば表と照らし合わせることで大まかな量を知ることができます。

言葉だけでは伝わりずらいので例をご覧ください。

例:幅150cm×奥行60cm水槽

  • 幅150cm×奥行60cm=9000
  • 9000÷1800=5
  • 60cm水槽の5倍底床が必要

例:幅40cm×奥行22cm水槽

  • 幅40cm×奥行22cm=880
  • 880÷1800=0.48
  • 60cm水槽の半分程度底床が必要

底床量はリットルで考える

砂と砂利の重さと体積
重さと体積の比較例

ソイルや砂利、砂はものによって比重が変わるので「Kgきろぐらむ」で考えると量が足りないことがあります。

量を考える際は必ず体積である「Lりっとる」で考えましょう。

ソイルはもともとL表記のものが多いのであまり困りませんが、砂利や砂はKg表記なのでちょっと多めに考えておきましょう。

MEMO
特に「砂」は目が詰まって嵩が少なくなるので、10~20%くらいは多めに考えておきましょう。

「底上げ」をして底床の使用量を節約する

軽石やレンガを底に仕込んで底上げをすると底床の使用量を節約できます。

毎回レイアウトを作る際に全部の底床を購入すると中々の出費です。

軽石やレンガならずっと繰り返し使えますので経済的ですよ。

こちらの記事で詳しく解説しましたので興味のある方はぜひご覧ください。

元気
元気

底上げする分は底床量から引いて考えてください!

底床の「厚み」

手前はなるべく「薄く」、奥はなるべく「高く」

こちらがレイアウト水槽の基本スタンス。

水草を植える場合の厚み、化粧砂を使う場合の厚みなど詳しくこちらの記事で解説しました。

興味のある方はぜひご覧ください。

おすすめの底床

私が水草水槽におすすめする底床をこちらの記事でまとめました。

底床選びに迷っている方はぜひご覧ください。

まとめ

今回は「底床の使用量を計算する方法」を解説しました。

私は常にちょっと余るくらいソイルや砂利をストックしています。

余っても次回作に回せば良いので無駄にはなりませんよ。

スムーズにレイアウト制作を行えるかどうかは、仕上がりに影響しますので準備はしっかりとしましょう!

元気
元気

準備の段階で仕上がりのクオリティーは決まっているようなものです。実際の制作作業はその帰結だと考えています。