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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「ウーパールーパーの飼い方」を解説します。
ウーパールーパーは基本的に丈夫で飼育しやすい生き物です。
初心者の方でも十分にセット、メンテナンスができるように考えた内容ですので、これから飼育を始める方の役に立つ情報ですよ。
- 簡単にセットできる
- メンテナンスが楽
- 見栄えが良い
こちらを重視しました。
なるべく飼育者の負担が減るように私が管理していて「不必要」だと思っている部分は削りました。
丁寧に解説していきますので興味のある方はぜひご覧ください!
長い記事ですので「目次」をご活用ください。
ウーパールーパーとは「メキシコサラマンダー」という両生類です。
日本に生息しているイモリやサンショウウオなどと同じ「有尾類」というグループですよ。
両生類とは子供のころは水中で、大人になると陸上でも生活できる生き物なのですが、ウーパールーパーはずっと水中で生活します。
ウーパールーパーについては下記記事で解説していますので本記事と合わせてご覧ください。
- 水槽
- ライト
- ヒーター
- 冷却装置
- 水温計
- フィルター
- 底床
様々なウーパールーパー用品が発売されていますが、物が増えるほど管理が大変にです。
ここでは「必要最小限」でも「十分に飼育を楽しめる機材」をご紹介していきます。
ウーパーは大きくなると25cm程度になります。
販売されているのは5~10cm程度の子が多いので、サイズに合わせて水槽を大きくするのがおすすめです。
ちょっと大きめサイズの水槽を選ぶことで、換水などの日常管理を楽にすることができますので、ちょっと大きめのサイズで飼育するのがポイントです。
水槽サイズ | ウーパーのサイズ |
---|---|
30cm(10~15L)程度 | 5~10cm程度 |
45cm(20~30L)程度 | 10~20cm程度 |
60cm(50~60L)程度 | 25cm程度 |
小さいうちから大きな水槽で飼っても良いのですが、寂しく見えてしまうので徐々に大きくしていくのがおすすめです!
水草を入れない場合、必須ではありませんが点けないと見栄えが悪いのでできれば設置しましょう。
水槽サイズに合わせて選ぶ必要がありますので、水槽と一緒に購入するとよいですよ。
しっかりと観察できればOKなのでそれほど明るいライトは必要ありません。
ウーパールーパーの飼育なら、餌を与える時間や観察したい時間に合わせて3~5時間程度ライトを点けておけばOKです。
長時間ライトを点けるると「藻類」の発生原因になるので注意が必要です。
水槽におけるライトの点灯時間は下記記事をご覧ください。
ウーパールーパーは寒さに強いので、ヒーターを使わなくても飼育することができます。
冬場は室内の空調などの影響で水温が不安定になりがちですので、できればヒーターを設置してあげたほうが無難ですよ。
ヒーターは水槽の「水量」に合わせて選ぶ必要があります。
冬場は20℃前後に調整できるヒーターを使うと電気代がお安くなりますよ。
時期 | おすすめ水温 |
---|---|
夏場 | できるだけ30℃以内 |
冬場 | 20℃前後 |
ウーパールーパーは高水温にある程度耐性のある生き物なのですが、長く続くとヒラヒラ(外鰓)が短くなるなど、調子を崩してしまうことがあります。
できれば30℃を超えないようにキープしたいところ。
最低でも冷却ファンは用意しましょう。
水槽の暑さ対策は下記記事でご紹介していますのでぜひご覧ください。
水温をチェックするために使用します。
ヒーターがちゃんと作動していれば基本的に大丈夫なので、常時水槽につけてなくても良いと思います。
ウーパールーパーは餌の食べ方から少し水を汚しやすい生き物です。
水槽にはフィルターをつけて飼育することをおすすめします。
- 外掛けフィルター
- 内部式フィルター
- 上部式フィルター
など、メンテナンスしやすいフィルターを使うと良いでしょう。
換水が好きな生き物ですので、フィルターを付けたとしても換水はサボらないようにしましょう。
お魚の飼育と違いフィルターは「大きな汚れ」を取るためのものという認識が良いでしょう。
底床とは水槽の底に敷く砂や砂利のこと。
細かなもの(1~3mm程度)を5mm程度敷くのがおすすめです。
ウーパールーパーは餌と一緒に砂や砂利を食べてしまうことがあります。
消化管に詰まってしまうサイズですと、消化不良を起こすことがありますので細かなものがおすすめです。
まったく砂利や砂を敷かなくても飼育できますが、見た目が寂しいですしウーパーが歩きづらくなってしまうので敷いてあげてくださいね。
- バケツ
- ホース
- 中和剤
- スポンジ
- アミ
- 餌
8L~10Lくらい入るものがおすすめです。
「注ぎ口がある」「目盛りが付いている」ものは使いやすいですよ。
経験上、バケツはケチらない方が良いです。なるべく高品質なものを使うと普段のメンテが楽になりますよ。
小型水槽ならこちらのホースがおすすめです。
簡単な底床掃除もできますし、初心者の方でも取り扱いが簡単ですよ。
中和剤とは水道水のカルキを中和する調整剤のこと。
ウーパールーパーは肌荒れを起こしやすいので「粘膜保護」「重金属を無害化」する効果もある中和剤がおすすめです。
おすすめの中和剤はこちらの記事で紹介しています。
薬剤を使っていないスポンジなら家庭用のもので問題ありません。
私はこちらをカッターで小さく切って使っています。
ガラス面が汚れてきたらこれでお掃除しましょう。
小型水槽で使うならこのアミが一番使いやすいと思います。
大きめと小さめのアミを2つ用意しておくとメンテがはかどりますよ。
餌は長期で見ると調子に大きく影響を与えるのでこだわった方が良いです。
餌メーカー「キョーリン」の餌はどれもおすすめ。
小さいうちは、毎日、「頭の大きさ」を目安に与えましょう。
大人になったら2~3日に一度にの餌やりで十分ですよ。
ウーパールーパーにおすすめの餌はこちらの記事でまとめてご紹介しています。
簡単にセットできて見栄えの良い「レイアウト素材」は石、流木です。
なるべくシンプルにすることでメンテナンスしやすくなりますので、あまりゴテゴテさせないほうが良いですよ。
おすすめは流木や石をどちらか1つだけ使ってレイアウトする方法です。
コレなら気に入った素材を1つ選ぶだけで済みますので簡単です。
初心者の方ならたくさんの素材で組むよりも1つに絞って作る方が綺麗に仕上がると思います!
またウーパーは土管のような形状のものに好んで隠れる性質があります。
両側が空いている筒状のものを好むので、色々工夫して入れてみるのも面白いと思います。
底床を薄くしいた方がメンテナンスが簡単なので、植え込むものよりも「ポンと入れるだけ」「丈夫なもの」がおすすめです。
ミクロソルム・プテロプスは、丈夫な水草の代表種で、流木に巻き付けた状態で販売されることも多いです。
すでに巻きつけ済みのものなら、水槽に入れるだけでOKなので簡単ですよ。
マツモ、アマゾンフロッグピットはどちらも浮草です。
水槽に浮かばせて育てるタイプなので、植える必要はありません。
どちらも水槽に入れるだけでOKなので初心者の方でも扱いやすいはずです。
【熱帯魚水槽に!】私が本当におすすめする丈夫な水草3選 浮草で藻類を予防する方法 ーおすすめの浮草5選ー
セッティング方法を順を追って解説していきます。
初心者の方でも1時間程度で終わる内容ですので難しくはありません。
- 水平である
- 直射日光が当たらない
水槽を設置する場所はこちらの要件を満たしている必要があります。
設置場所の耐荷重を確認しておきましょう。
「近くに電源がある」「水場の近く」この条件を満たしているとメンテナンスが楽です。
キッチンや洗面所などはおすすめの設置場所です。
「水槽に水が入った状態」で水平であることが重要です。アーチ状にしなって重みに耐える構造の台はおすすめしません。丈夫な本棚などが向いていると思いますよ。
特に夏場に直射日光が当たると水温が上がり煮えてしまいます。必ず直射日光が当たらない場所に置きましょう。
設置場所に水槽を置きます。
そしてちょっと離れて見てチェックしましょう。
もしイメージと違うようなら別の場所を探しましょうね。
水を入れてから移動するのは大変なのでここできっちり場所を確定しておきましょう。
袋の口を切ってザザッと入れてください。
「洗ってから使用してください」と記述があっても洗わなくても大丈夫ですよ。
乾いた状態の方が綺麗に底床を整えられます。
このタイミングで機材をセットします。
なるべく後ろの方にまとめるようにセットすると見栄えが良いですよ。
石や流木でレイアウトします。
リズム良く石や流木、土管などを「ポン」と置いてみてください。
なるべく機材を隠すようにすると見映えが良いです。
まずは水温合わせをするために買ってきた袋のまま10分くらい水槽に浮かべておきましょう。
次に袋を開けて、手でお水を触ってみてください。
同じくらいになっていたらお水ごと水槽へ移しましょう。
生き物を入れる瞬間はアクアリウムの醍醐味の1つです。いつになってもワクワクしますね!
機材類の電源を入れて完成です。お疲れ様でした!
すぐに餌をあげたくなりますがここは我慢してください。
次の日からあげてくださいね。
- 餌をあげる
- 換水
- ガラス面の掃除
- フィルターの清掃(たまに)
ウーパーの大きさ | 餌の間隔 |
---|---|
10cm未満 | 毎日(週1日は餌抜き) |
10cm以上 | 2~3日間隔 |
餌はウーパールーパーの大きさに合わせて与える頻度を変えましょう。
留守にする場合は、健康な成体なら3~7日程度餌を食べなくても大丈夫です。
ウーパールーパーにおすすめの餌についてはこちらをご覧ください。
- 7~14日に50~80%程度
これくらいの間隔がウーパールーパーの状態、水槽の美観両方を維持しやすいかと思います。
管理に慣れてくれば2~3週間に一度くらいの換水でも維持できますよ。
使用する水は「水道水に調整剤を入れたもの」で十分です。
底床を薄く敷いている場合は「底床掃除」は必要ありません。
換水時に底に溜まっている汚れを軽く吸い出すだけで大丈夫ですよ。
- 換水のタイミングで
ガラス面に藻類が付いているなら換水のタイミングで掃除をしましょう。
メラミンスポンジなどを使うと簡単です。
フィルターを使うなら1~2ヶ月に一度、ろ材を新しいものに交換しましょう。
古いものを使い回したりせず、新しいものにまるっと交換したほうがトラブルが少ないです。
本記事で紹介しているセッティングならバクテリア剤は必要ありません。
あまり深く考えず「汚れは換水で取り除く」ように管理した方が簡単ですよ。
バクテリア剤についてはこちらの記事で詳しく解説しましたので興味のある方はご覧ください。
このヒラヒラがウーパーの魅力。
お水が汚れていると、ヒラヒラがどんどん小さくなってしまうので換水はサボらないようにしましょう。
夏季など高水温が続くと、水が劣化しやすいので暑い時期は換水をマメにしてあげましょう。
水中の酸素量が多いと外鰓が綺麗になるという説がありますが詳細は不明です。
個人的な感覚としては、「ブクブク(エアレーション)」させた方が良いように感じます。
もし、外鰓の伸びが悪いように感じたらブクブクをつけてみましょう。
10cmに満たない場合は止めておきましょう。
ウーパーに限らず、イモリ、カエルなど両生類の子供は、共食いをして大きくなる傾向があります。
そのため、ウーパーもある程度大きくなるまでは、1匹で飼育したほうが良いですよ。
大人のウーパーは一緒に飼っても割と大丈夫ですよ。
顔の前を通るお魚に噛み付いてしまうことがあります。
そのため小型魚との混泳はおすすめしません。
10cm以上のお魚でしたら、わりと大丈夫なので様子を見ながら泳がせてみても良いでしょう。
今回は「ウーパールーパーの飼い方」を解説しました。
なんとも言えないゆるい感じが可愛いですよね。
寿命は5~10年程ありますので、気長に付き合ってあげてくださいね。
換水をマメにするのがコツです!
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