この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
今回の水草レイアウトステップアップガイドは「立ち上げ1週間の水草の成長と初めてのメンテナンス」を解説します。
さあ、水を張って1週間が経ちました。
毎日少しずつ成長する水草が観察できたのではないでしょうか?
水が透明になり、徐々に水草が馴染んでくると新しい葉を展開し始めて、それを見ているだけでも時間を忘れるくらい楽しいですよね!
それでは、そろそろメンテナンスの時間です。
今回は水の交換と藻類掃除、お掃除屋さんを入れます。
いつもどおり画像たっぷり&丁寧に解説していきますので、じっくりご覧ください!
前回は水を張ってCO2添加キットを設置しましたね。
さあここからどこまで水草が伸びたのか、1日ごとの変化を見ていきましょう。
1週間でこれだけ成長しました!
毎日見ていると少しずつの変化なのであまり気が付きませんが、こうして比べてみると一目瞭然ですね。
少しずつ葉を広げる様子はなんだか愛おしいですよね。
これから時間が経過するともっと茂みの密度が増してモコモコとしてきますよ。
- 換水
- 藻類掃除
- お掃除屋さんの投入
こちらの3つが今回の作業です。
それでは詳しく見ていきましょう。
- バケツ
- スポンジ
- ホース
- 中和剤
- アミ
使用するのはこちらの5つ。
これからのメンテナンスでも使い続けるものですのでしっかりしたものを用意しましょう。
バケツ
本講座で使用している水槽で使うなら10L程度入るものが使いやすいでしょう。
バケツはこのあとずっと使い続けますので、しっかりしたものを選ぶのがポイント。
スポンジ
水槽のガラス面掃除にとっても便利です。
長細い豆腐みたいな大きさなので、消しゴムくらいの大きさにカッターで切って使いましょう。
こちらもアクアリスト御用達アイテムです。この先ずっとお世話になることでしょう。
ホース
小型水槽ならこちらのホースが使いやすいです。
シュコシュコすれば勝手に排水が始まるので(灯油のポンプを想像してください)、初心者の方でも使いやすいですよ。
本講座の水槽ならこちらのホースがあれば換水に困ることは無いでしょう!
中和剤
水道水の塩素を中和するカルキ抜きです。
換水後に水槽に入れる水道水に混ぜて使います。
混ぜたらすぐに塩素は中和されますので、すぐに水槽に入れてOKです。
アミ
水面に浮かんだ水草の葉などを取るために使います。
いずれはお魚を捕まえるための大きめのアミとゴミ取り用の小さめのアミがあると便利です。
換水とは、水槽のお水を交換することです。
ようするに水槽のお水を捨てて、新しいお水を入れるということですね。
これから手順を詳しく解説していきます。
この水槽なら慣れると10分をかからず換水できるようになりますよ!
水を換えながらソイルをお掃除する方法などもあるのですが、まだ汚れが溜まっていないので水だけ換えるだけで十分です。
まずは換水に使うバケツとホースを準備しましょう。
※本講座で使う水槽は30cmと小さいので、ホースを使わずにコップなどで汲み出す方法もあります
水槽にホースを付属のキスゴムで止めます。
まだお魚がいないので吸い出してしまう恐れはありませんので、ざっくりした位置でOKですよ。
ポンプをシュコシュコして排水をスタートさせましょう。
この時、水がバケツから外れないように注意してくださいね。
今回は50%程度抜きます。
水を抜いたら藻類掃除をしちゃいましょう。
藻類掃除については後ほど詳しく解説します。
※換水は水槽の状況によって量を調整するのですが、本講座では毎週50%換水をしていきます
まず、水道水をバケツに入れて塩素中和剤を入れます。
そしてそれを水槽に入れましょう。
水を勢いよく入れてしまうとレイアウトが崩れてしまうので、手で勢いを弱めながら入れるのがコツです。
※今回は水を全部入れる前にお掃除屋さんを水合わせします
お疲れ様でした。これで今回のメンテナンスは終了です。
また来週!
スポンジでガラス面をこする
これが今回の藻類掃除です。
本講座のセッティングなら立ち上げ1週間で藻類はそんなに生えません。
そのため、軽くスポンジでガラス面をこするだけでOKですよ。
掃除中に水が溢れてしまうので水を抜きましょう。
換水途中で藻類掃除をすると手間が省けます。
スポンジを水槽の水に浸します。
まずは前面のガラスをこすっていきます。
塗り絵をするイメージで最初に縁取るようにこすってから、中をこすると綺麗かつ早く仕上がります。
同様に他の面もこすりましょう。
終わったら水を足してくださいね。
水草水槽は1週間目あたりからぼちぼち藻類が生えてくるので、本格的に増える前にお掃除屋さんを投入しましょう。
お掃除屋さんとは、水槽で生えてくる嫌な藻類を食べてくれる水草水槽に欠かせない存在です。
- オトシンクルス 1匹
- ヤマトヌマエビ 3匹
こちらの2種類がお掃除屋さんのレギュラーメンバー。
まずはこちらを入れましょう。
本講座の水槽サイズなら、藻類の少ない現段階で入れる場合、これくらいの数で十分に綺麗にキープできますよ。
水槽で増殖する藻類には様々な種類があり、それぞれ対策が異なります。
こちらの記事で詳しく藻類対策について解説していますので、お時間のあるときにぜひご覧ください。
お掃除屋さんの数は水槽サイズ、藻類の量に比例して増やす必要があります!
水槽に生き物を入れる時は「水合わせ」をしてから入れます。
水合わせとは「購入場所のお水と水槽のお水をゆっくり慣らす」「購入場所のお水を水槽に入れないため」に行う作業のこと。
今回は簡単な水合わせ方法を解説します。
まずはお掃除屋さんを手に入れましょう。
今回は近くのホームセンターで購入してみました。
- 冬季⇒ 10分程度浮かべる
- 夏季⇒ 浮かべる必要無し
水槽に浮かべて袋の中の水温と水槽の水温が一緒になるようにします。
もともと水温の高い夏季はすぐにSTEP3に進みましょう。
溢れてしまう場合は水を減らしてください。
今回は換水の途中で水合わせをしています。
袋の口を開け、水を半分くらい捨てます。
袋の口は何回か折り返しておきましょう。
少しずつ水槽の水をコップなどで入れていきます。
- 5分経過⇒ちょっと入れる
- また5分経過⇒ちょっと入れる
という具合で入れていきます。
4~6回くらいに分けて水槽の水を入れます。
1回に付き100~200ml程度入れるイメージでOKですよ!
アミなどで掬って「ヤマトヌマエビだけ」を水槽に入れます。
袋の水は捨ててください。
今回は優しく手で掬いました。
入れ終わったら水を足しましょう。
すぐに隠れちゃうと思いますが、1~2週間くらいで水槽に馴染みます。
馴染むと前の方に出てくるようになりますよ。
藻類を食べますので餌は与えなくてOKです!
- ガラス面のお掃除⇒ 1週間に1回
- 換水⇒ 2週間に1回
本講座の水槽しばらくはこのようなスタイルで管理していきます。
ガラス面のお掃除は週1回は行ったほうがガラス面を綺麗に保ちやすいです。
換水は今後、水槽の様子を見ながら「2週間に1回」「4週間に1回」と回数を減らしていきます。
水草が元気に成長しているなら換水回数は少なくても大丈夫ですよ!
植え替えなどを行ったので様変わりしていますが、ずっと維持しています。
現在は年3~4回程度の換水で維持できていますよ!
- 水草水槽は最初、毎日換水が必要って聞いたけど?
- 本講座の立ち上げ方なら週1回の換水でOKです。
水草水槽には様々な機材、そして使い方がありますが、本講座で使用している機材、機材のセッティングなら週1回の換水で十分です。
そして段階的に換水間隔を長くすることが可能です。
特に換水量に関係しているのは「養分の量」です。これが多いとマメな換水が必要です。
本講座で使用しているソイル「JUNプラチナソイル」にはあまり養分が含まれていません。そのためマメな換水は必要ありませんよ。
本講座で使用している機材についてはこちらの記事をご覧ください。
- 変な膜が水面に出るんだけど大丈夫なの?
- とりあえず無視して大丈夫です。
これは「油膜」と呼ばれるものなのですが実害はほとんど無いのでとりあえず無視して大丈夫です(見た目は悪いですが)。
だんだん水槽環境が安定してくると少なくなるのですが、セット初期はどうしてもたくさん出ます。
すぐになんとかしたい方はこちらの記事をご覧ください。
- 流木から白いモヤモヤが出た。これは何?大丈夫なの??
- カビです。でも気にしなくてよいですよ。
実害はありませんので心配しなくても大丈夫です。
とはいえ見た目に気になる方もいると思いますので、気になるならホースなどで吸い出しましょう。
今回投入したヤマトヌマエビが食べてくれますので、時間が経てばいずれ無くなります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
- お掃除屋さんの数はホントにコレで大丈夫?足りなくないの??
- 藻類のあまり無いうちから入れるのであれば十分です。
本講座で使用している30cm水槽(13L)ならオトシンクルス1匹、ヤマトヌマエビ3匹程度で十分です。
ただし、これは「藻類のほとんど無いうちに入れるなら」という条件がつきます。
というのも藻類の増殖量よりもお掃除屋さんが藻類を食べる量が多くならないと、水槽が綺麗にならないからです。
そのため藻類がたくさんあるならその分、お掃除屋さんの数も増やさなければなりません。
「藻類対策の基本スタンス」「水槽サイズ別のお掃除屋さんの数」など、藻類対策の詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
- 水合わせが適当じゃない?点滴法じゃなくていいの??
- ヤマトヌマエビの丈夫さ、本講座の立ち上げ方を勘案すると点滴法でなくても大丈夫ですよ。
チューブを使い1滴ずつ水合わせをする方法を「点滴法」といいます。
点滴法は水合わせの中でもっとも丁寧な方法なのですが、ヤマトヌマエビの丈夫さと本講座の立ち上げ方を考えると今回ご紹介した簡易的な水合わせ方法でも十分です。
点滴法の詳しい解説はこちらの記事でしました。興味のある方はぜひご覧ください。
- ヤマトヌマエビが動かない、、隅でじっとしてる、、、
- 最初のうちはそんなもんです。
隅で固まって動かない。
これは環境に慣れていないヤマトヌマエビの基本行動です。
1~2週間くらいすると元気に動くようになりますのでご安心ください。
しばらくは本調子では無いのでお掃除効果も限定的です。
それもあって早めに入れるというわけです。
- ヤマトヌマエビがすぐに死んじゃった、、何が悪いの??
- 「上手く環境に馴染めなかった」「最初から状態が悪かった」「水槽環境に慣れていない」など原因はいろいろあります。
どうしても環境の変化がありますから体力的に現環境に馴染めない子はダメになってしまうことがあります。
これはある程度は仕方がない部分ですね。。
どんなに丁寧に水合わせをしても(たとえば点滴法)でも完全に防ぐことは難しいのが現状です。
「最初から状態が悪かった」はそのままですね。
「水槽環境に慣れていない」とはどのようなことかというと、漁師さんが捕まえたヤマトヌマエビを直接仕入れて、水槽環境に慣らす作業を十分にしていない子が出回っています。
このような子はたしかに安いのですが、「水槽」という特殊な環境に慣れていないので入れてからの状態管理が難しいのです。
このような事情から状態管理の上手な店舗から購入することをおすすめします!
- いきなりヤマトヌマエビ入れて大丈夫なの?パイロットフィッシュは??
- 大丈夫ですよ。
本講座の機材セッティング、立ち上げ方なら最初からヤマトヌマエビを入れてもある程度大丈夫です。
パイロットフィッシュとは水槽に1番最初に入れて水槽環境が安定するのを助けるお魚のことですが、ソイルにもパイロットフィッシュと同じような効果があります。
そのため、いきなりヤマトヌマエビから入れても大丈夫というわけです。
パイロットフィッシュについてはこちらの記事で詳しく解説しました。
興味のある方はぜひご覧ください。
- 水質チェックとかしないでどんどん先へ進めてるけど大丈夫なの?
- 水質の変化は把握できておりますので大丈夫です。
本講座で使っている機材、セッティング、立ち上げ方は私が今までかなりの回数をこなしてきた内容です。
各ポイントにおける水質変化などはほぼ把握しております。
そのため、同様の機材、セッティング、立ち上げ方をしてきているのなら特に水質チェックなどは必要無いと考えていますよ。
本講座は「初めての方に0から水草レイアウト」を伝えていくことを目的としています。
水質のアレコレは複雑に様々な要因が絡んでややっこしいので初めての方に水草水槽をシンプルに楽しんでいただこうとあえて省いています。
管理に慣れてきたら、色々と工夫したくなりますから水質調整などはその時に学べば良いよ考えています。
ちなみにこちらで水草水槽の水質についての解説記事をまとめていますので、お時間のある時に目を通していただくとより理解が深まると思います。
- 水草の成長はそれだけで楽しい
- 1週間で結構成長する
- 1週間経つと少し藻類が生えてくる
- 週1でメンテナンスする
- 藻類掃除は週1回
- 換水は徐々に回数を減らす
- 1週間目でお掃除屋さんを入れる
- お掃除屋さんの数は水槽サイズと藻類の量で考える
- お掃除屋さんを入れる時は水合わせをする
次回は「水草のトリミング」を解説します。
成長した水草をハサミでカットしてレイアウトの形を作っていく作業です。
楽しい作業ですからお楽しみに!
この記事が参考になったら感想を教えてもらえると嬉しいです。
記事作成の励みになります!