どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「簡単に格好良い水草レイアウトを作る方法」をご紹介します。
今回ご紹介するレイアウト方法は、石や流木などの素材を1つだけ使う方法です。
4つのポイントを意識して配置すれば、どなたでも格好良い水景を作ることができますよ。
どのサイズの水槽でも作れますが、30~60cmクラスの水槽に特に向いています。
本格的なレイアウトを作りたい方には物足りないかもしれませんが、「水草レイアウトを始めて作る方」「水草レイアウトが苦手な方」に特におすすめの内容です。
イラストや画像を交えながら分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひご覧ください。
- 使う素材は1つ
- 水槽よりも一回り小さいもの
- 中央付近に配置する
- 頂点の位置
① 使う素材は1つ


使う素材は「石」「流木」から1つだけ選びましょう。
たくさんの素材を使うことで、より複雑な水景を作ることができますが組むのが大変です。
1つに絞ることで、簡単にレイアウトを作ることができますよ。
石、流木の選び方は後ほど解説します。

石や流木は自然が作り上げた「芸術品」です。その力を借りてレイアウトを作るイメージが大切ですよ!
石よりも流木のほうがよりおすすめです。
石はモノにもよるのですが、硬度を高くする傾向があります。
そのため、水草の成長を阻害してしまうことがあるので、流木の方がより初心者向けですよ。
② 水槽よりも一回り小さいもの

なるべく大きな素材を使うことで、1つだけでもダイナミックな水景を作ることができます。
水槽よりも「一回り小さいもの」という感覚で素材を選ぶようにすると良いでしょう。

大きな素材を選ぶのが苦手な方が多い印象です。思い切ってドーンと選びましょう(笑)
③ 中央付近に配置する
こんな感じで水槽の中央に置きましょう。
難しく考える必要はありません。
石、流木の「格好良い」と思うところを正面にして置いてください。
④ 頂点の位置
素材の頂点の位置は中央からやや横にずらします(左右どちらでもOK)。
こうすることで、より自然な見た目になりますよ。
ちなみに、水槽上部にスペースがあるなら、水面から飛び出すように流木を配置しても良いです。
[layout title=”MEMO”]「左右対称」「ど真ん中」など狙って作ったように見えるデザインは自然に見えません。[/layout]- 前景 1~2種類
- 中景 1~2種類
- 後景 2~3種類
配置した石、流木の周りに水草を配置するようにすると収まりが良いです。
水草はあまり種類数を増やさず「5~6種類程度」にするとまとまりのある水景になります。
- 活着 1~2種類
石や流木に水草を活着させると、より自然感のある水景になります。
1~2種類程度着けるだけでも、まったく違った雰囲気になりますよ。
余裕のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
活着とは、水草が石や流木などに根を張り固着することをいいます。
糸やビニタイ、接着剤で水草を固定すると良いでしょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
水草を活着する方法を徹底解説! ー糸、ビニタイ、ボンドの使い分けー
30cmクラスの小型水槽なら、あまり大きくならず、成長をコントロールしやすい水草を使う必要があります。
こちらの記事におすすめ水草をまとめましたので、小型水槽ユーザーの方はぜひご覧ください。
小型水槽におすすめの水草 ー「前景」「中景」「後景」「活着」タイプ別にご紹介ー
「直感で選ぶ水草図鑑」なら、レイアウトシーン別に水草を探すことができます。
空いた時間に軽い気持ちで水草を選んでいただけると嬉しいです!
- 三角形を意識
- 表面に凹凸のあるもの
- 形が複雑なもの
1つだけでレイアウトを作る場合、こちらのポイントを意識しながら選ぶと良いです。
1つだけで良いわけですから、より時間をかけて選べるのではないでしょうか。
四角に近い形のものを格好良くレイアウトするのはちょっと難しいです。
なるべく、三角形状のものを選びましょう。
特に石の場合は大切です。
表面がツルッとしているものよりも、複雑な凹凸がある方がより自然感が生まれます。
[layout title=”MEMO”]流木の場合はあまり気にしなくてOKです。[/layout]特に流木の場合は大切です。
表面がフラットなものよりも、「穴が空いている」「出っ張りがある」「枝が絡んでる」など複雑な形状のものがより格好良いですよ。
石の場合は、より凹凸のあるものが格好良いですね。
石や流木を選ぶ際に「型紙」があると選びやすいですよ。
水槽サイズより「一回り小さく切った紙」に合わせて素材を選べば、サイズを間違える心配がなくなります。
このように流木の切り口など、見栄えの悪い部分が見切れてしまうなら水草で隠してしまうと良いでしょう。
活着する水草を見苦しい部分に着けてしまえば、逆に見た目がよくなりますよ。
素材が1つだけだと寂しいな。。
という場合は、小さな石を組み合わせるのがおすすめです。
中央に配置した素材の周りに配置してみましょう。
[layout title=”MEMO”]1つの素材に石を使っている場合は、同系統の小石を組み合わせましょう。[/layout]素材を1つだけ使って作る水景は、簡単なようで実は奥深いものです。
工程が少ないので、私は初心者の方にも作りやすいスタイルとして紹介していますが、実は究極形なのかもしれません。
シンプルな形のレイアウトをから始めて、複雑なレイアウトを経験したら、もう一度シンプルなスタイルに戻ってみてください。
きっと、始めた頃とは違った気持ちで向き合えるはずですよ。

「石を1つだけ使う構図」の作品が究極のレイアウトだと考えています!
こちらの記事で今回解説した方法を使って実際にレイアウトしています。
30cm水槽を使って制作過程を公開していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
水草レイアウトをミスト式で立ち上げる:流木の配置、水草の植え込み、ミスト式管理のコツ
今回は「簡単に格好良い水草レイアウトを作る方法」をご紹介しました。
素材を1つだけにすれば、「構図を組む」という工程が無くなるので一気に作りやすくなります。
本格的なレイアウトが作りたい方にとっては物足りないかもしれませんが、その分、簡単にできますよ。
始めての方は今回の方法でレイアウトに慣れてから「凹」「凸」「△」などの構図にチャレンジすると良いでしょう!

まずはレイアウトを作ることに慣れましょう!