どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「化粧砂の効果と使い方」を解説します。
化粧砂とは前面に敷く飾り砂のこと。
水草の絨毯も綺麗ですが、砂で前景を演出するのもオツなものですよね。
ですが
化粧砂入れたけどソイルと混ざって汚らしい、、、
なんて経験はありませんか?
化粧砂とソイルを一緒に使うならしっかりと敷き分ける必要がありますよ。
そこで今回は「化粧砂の効果」「化粧砂の厚み」「化粧砂の敷き分け方」「おすすめの化粧砂」などを詳しくご紹介します。
化粧砂を使いこなすことでレイアウト表現の幅が広がります。
水草レイアウトに興味のある方はぜひご覧ください。
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化粧砂とは、水槽前面に敷く飾り砂のこと。
主に水草レイアウト水槽の「前景のバリエーション」として使われます。
水草を植えるところはソイル、前景だけを化粧砂にする使い方が一般的ですね。
水草の緑の中に化粧砂の色彩が加わることで良いアクセントになりますよ。
- 水草の中のアクセント
- 前景草よりも管理が楽
- 化粧砂による色彩の変化

水草の色彩に砂・砂利の色彩が加わることで良いアクセントになります。
複雑な景観になるので、水景に「より深み」が出ますよ。
アクセントにするなら複数の化粧砂を混ぜて使うのがおすすめです。
化粧砂の組み合わせについては後ほど詳しく解説します。
- 調子が悪くなることがある
- トリミングの必要性
- 肥料の追加
化粧砂は水草と違ってこのような手間がかかりません。
そのため、水草と比べて管理が楽と言えますよ。

化粧砂を使った前景のほうが長期維持しやすいです!
砂・砂利には様々な色彩のものがありますので、水景の印象をガラッと変えることができます。
石・流木などの色彩も考えながら気に入ったものを選びましょう。
おすすめの化粧砂については後ほどご紹介します。

手前側はなるべく薄く敷く
これが基本原則です。
化粧砂はレイアウトスタイルによって敷き方が異なるのですが、どのような場合でも手前側を薄くしくことで綺麗に仕上がります。
底床の厚みについてはこちらの記事で詳しく解説しました。
興味のある方はぜひご覧ください。

- 通常のレイアウトの場合
- 盛土をする場合
敷き分け方には大きく分けるとこちらの2つがあります。
作るレイアウトに合わせて使いやすい方法で敷き分けましょう。

背面をあまり高くしない場合はこちら。
こちらのほうが簡単に敷き分けられるので初心者の方向けです。
作業手順を動画にまとめましたのでこちらもご覧になるとより分かりやすいと思います。
- 仕切り板
- セロファンテープ
- ソイル
- 化粧砂
- 石
- 土留用の砂利

ソイルと化粧砂を敷き分ける際に使用します。
「ボール紙」「ダンボール」などが使いやすいです。
ソイルと化粧砂の重み耐えるようしっかりとしたものがおすすめです。

僕は水槽用の梱包材を使うことが多いです!
仕切り板を固定するために使用します。
こんな感じの普通のセロファンテープでOKです。
「マスキングテープ」「養生テープ」「ガムテープ」などでも代用できます。

使いやすいものを選べばOKです。
こちらの記事でおすすのソイルをご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。


こちらもレイアウトに合わせてお好みで選んでOKです。
おすすめの化粧砂は後ほどご紹介します。

ソイルと化粧砂の間仕切りとして使います。流木を使ってもOKですよ。
レイアウトに合わせてお好みのものを選んでください。
「レイアウトに使う石」についてはこちらの記事で詳しくまとめました。
興味のある方はぜひご覧ください。


ソイルが化粧砂の上にこぼれ落ちないようにするために使います。
石の周りの隙間に撒くようにすると良いでしょう。
今回は大磯砂を使っています。
色味は「石・流木の色彩」「化粧砂の色彩」との相性を考えて選択しましょう。

ソイルと化粧砂を敷き分ける板をサイズに合わせてカットします。
複数枚用意して後で調整できるようにしましょう。
ここでは水槽を梱包してあった段ボールを使いました。


仕切り板をセロファンテープで水槽に固定します。
今回は「ハの字」になるように敷き分けます。
仕切り板は直線よりも、ちょっとカーブさせると自然な見た目になりますよ。

ソイルでは無く、必ず化粧砂から入れましょう。
「手前1cm、奥3cm程度」になるように敷きます。

続いてソイルを入れます。
まずは化粧砂と高さを揃えて入れましょう。

まずセロファンテープを軽く外し、仕切りを引き上げるように外します。
ソイル側へ少し倒しながら引き抜くのがポイントです。

化粧砂とソイルの境目に石を配置し、ソイルがこぼれてくるのを防ぎます。

石と石の隙間に砂利を入れてさらにソイルがこぼれづらくします。

さらにソイルを追加して立体感を演出します。

仕上げに底床をならします。
ハケを使うと簡単に作業ができます。
特に前面はまっすぐに整えましょう。

これで完成です!

背面を高く盛って立体感、奥行感を強調する「盛土レイアウトの場合」はこちらの動画と記事にて詳しく解説しています。
ポイントは「土留をしっかりとする」「化粧砂は最後に入れる」です!


立体感、奥行感をより強調したいならこちらの方法がおすすめ!
- 砂
- 砂利
化粧砂として使いやすいものは大きく分けると「砂と砂利」です。
普段より私が使っているおすすめ品をご紹介します。

独特の緑がかった白色が綺麗な砂。
水槽内を明るく演出したい時におすすめ。
どちらかというと石組レイアウトに似合うと思います。

薄いオレンジ色をした個性的な砂。
どこか優しい雰囲気を持っているので水草をたくさん茂らせたような、ふんわりとした印象のレイアウトと好相性です。

自然な明るいクリーム色の砂。
癖の無い色彩なのでレイアウトに合わせやすいですよ。
とても目が細かいので、繊細な表現が可能です。
こちらの水槽で化粧砂として使用しました。


自然なクリームの色彩と微妙に粒感の違う形状が自然感のある水景を作る砂利。
色味が「水作 水槽の底砂 川砂」と似ているので組み合わせて使うことが多いです。

恐らくアクアリウムで1番使われている砂利。
様々なメーカーから販売されているのでどの店舗でも売っていると言えるレベルです。
安価で手に入れやすいので、レイアウトの土留用として使いやすいですよ。

基本的に砂のほうがおすすめです。
目の細かなものを使うと「水槽が広く見える」ので見映えが良いです。
砂は目の大きい砂利と混ぜて使うことで、より複雑な景観になります。
大きめの砂利を使うなら細かな砂と組み合わせてつかいましょう。

特に小型水槽は細かな砂を使ったほうが良いでしょう。


どちらも同じ色味なので違和感無く組み合わせられます。
今回ご紹介した敷き分け手順で例えるなら化粧砂を「水槽の底砂 川砂」、石の周りに入れた大磯砂を「トロピカルリバーサンド」にするイメージです。

明るくてクセも無くどんなレイアウトにも合わせやすい組み合わせです!

今回ご紹介した方法はこちらの組み合わせです。
川砂には様々な色彩の砂が混ざり、名前の通り川底を連想させます。
より水中感を演出したい時に重宝する組み合わせですよ。
こちらのような作品を作る際に特に有効です。

いいえ。そんなことはありません。
化粧砂部分にも水草を植えることは可能です。
ある程度厚みが無いと植えづらいので2cm程度敷いてある部分に植えるようにしましょう。
化粧砂部分に背が大きくなる水草を植えてしまうと窮屈な印象になってしまいます。
そのため背のあまり高くならない「前景草」を植えるのがおすすめですよ。

今回は「化粧砂の効果と使い方」解説しました。
水草だけでなく砂・砂利も使いこなせるとレイアウトがもっと楽しくなります。
レイアウトに合わせて色々な化粧砂の表現にチャレンジしてみてください!

化粧砂を使いこなせば前景のバリエーションが増えます!