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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
Ordinary-Aquariumの「水草レイアウト ステップアップガイド」では、0から水草レイアウトについて解説していきます。
初心者の方にも分かりやすく丁寧に進めていきますので、安心してご覧ください!
まずはざっくりと「水草レイアウトとはどんなものか」「水草水槽の魅力」を見ていきましょう!
水草や石・流木を配置し格好良くデザインした水槽を作ること
これが水草レイアウトです。
作り方には様々なスタイル・主義があるので、「コレが正解!」「これが正義!」というものはありません。
作者・見る人が素敵に感じ、またそこの住まわせる生き物が心地良く過ごせる水槽ができればそれで良いのです。
言葉だけでは伝わりづらいので、実際に私の作った水槽を見てみましょう。
平たい石を段上に重ねて遺跡のような雰囲気に!多種多様な水草を使い鬱蒼とした自然を再現!
川底をイメージして大胆に石を配置!爽やかな夏を感じさせる水景!
このようにレイアウトテクニックを学べば、「水槽の中を自由にデザインし、生き物に適した環境を作ること」ができます。
いきなり本格的な作品を作るのは大変ですが、少しづつ取り組むことによって「自分のイメージを表現する」という自由を手にすることができるはずです!
テクニックはやりながら覚えるものが多いです。まずはざっくりと「こんなものもあるんだなぁ」くらいの感覚で見ていきましょう。
もう少し掘り下げて解説してみましょう。
水草レイアウトはこちらの2つの側面があります。
- 水草の育成
- 空間デザイン
水草が状態良く育つ環境を作りながら、かつ素敵に見えるように配置にするということですね。
- 光
- CO2
- 水質
- 肥料
- 温度
水草が生長するにはこちらの5つ要素がバランス良く必要です。
詳しい解説は「水草水槽に欠かせない5つの要素」で行なっていますが、現段階では深く理解する必要はありません。
とりあえずは「5つの要素が大切なんだなぁ」くらいの感覚でOKです!
デザインと聞くとなんだか難しそうに聞こえますが、要は「何をドコに配置するか」ということです。
例えば、「この流木はココ」「この水草はコッチ」という具合ですね。
水草レイアウトにはたくさんの手法がありますが、まずは簡単なところからチャレンジしていくと良いでしょう。本カテゴリーでも順次公開していく予定です。
各レイアウト手法についてはカテゴリー「レイアウト技法」にて公開しています。管理に慣れたら色々な技にチャレンジしてみてください!
- 水草を状態良く美しく育成する
- 石、流木などのレイアウト素材を格好良く配置する
こちらの両立が水草レイアウトの楽しさであり、難しさだと私は考えています。
みずみずしい水草の茂みと、絶妙にデザインした水景は、見る人にやすらぎとなんとも言えない心地良さを与えます。
そしてなんと言っても、それを作り出す喜びがありますよ。
やり始めると色々な「?」が出てきます。Ordinary-Aquariumではそんなユーザーの疑問にお答えするための記事を用意しています!
- メダカ
- 金魚
- ベタ
- エビ
- 肉食魚
- 大型魚
- 海水魚
- サンゴ
などなど、水草以外にも水槽で楽しめることは数多くありますが私はアクアリウムの中で水草水槽が1番好きです。
私はアクアリウム最大の魅力は「人工の生態系」を作ることにあると考えています。
水槽は自然を再現していると言われることがありますが、実際は自然界には存在しない特殊な環境なのです。
自然を模して近づけている部分もありますが、基本的にはまったくの別物として捉えたほうが良いでしょう。
自然界には食物を食べて生活をする消費者(動物)と光合成によりブドウ糖を生成している生産者(植物)がいます。
消費者=動物
生産者=植物
生産者である植物(水草)は光を浴び、水槽の中にある養分を使いブドウ糖を生産して成長します。
消費者(お魚、エビなど)が出す老廃物もバクテリアなどに分解されることで生産者である水草の養分となります。
- お魚(消費者)
- エビ(消費者)
- サンゴ(消費者、生産者)
- 水草(生産者)
数ある水槽の中で育てることのできるものの中で唯一水草だけが純粋な生産者です。
※サンゴの一部は体に褐虫藻という藻を共生させて光合成から得られるエネルギーを分けてもらい生活をしています。
生産者より循環が始まる人工の生態系、それが水草水槽です。
水草を状態良く繁茂させた水槽は基本的にお魚やエビなどの生き物も調子良く飼育できる環境になります。
「涼やかに茂る水草の茂みの中を多種多様な生物が生活している」
なんて素敵だと思いませんか?
水草水槽ならそれをお部屋の中で見ることができますよ!
別記事ではアクアリウムを始めるメリットを解説しています。
こちらも合わせてご覧になるとさらにアクアリウムの魅力をより知ることができます!
典型的な水草水槽。基本的に室内で楽しみます。
お外で楽しむ睡蓮鉢などは最も手軽なビオトープです。
アクアリウム業界で言うところのビオトープとは「睡蓮鉢などで水辺の植物と生き物を楽しむこと」を言います。
お庭にある鉢で睡蓮やメダカを楽しむのを想像するとイメージしてみてください。
水草水槽との違いは主にこちらの3点です。
- 太陽光を利用できる
- 雨水を利用できる
- 気温の変化をダイレクトに受ける
このように自然の恵みをダイレクトに利用できることから水草水槽よりもお手軽です。
水槽環境が人工の生態系だとするならば、睡蓮鉢などのビオトープは本物の自然を切り出しようなものです。
そのため、水槽管理よりも手軽ですが「人工の生態系を作った!」という実感は薄いのが欠点。
庭先のちょっとしたスペースやベランダなどで楽しめますから
「水槽をお部屋に置くのは大変、、」
という方は睡蓮鉢などでビオトープを作るところからスタートしてはどうでしょうか。
ビオトープの作り方は別記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
僕も庭に2つ睡蓮鉢があります!
0から水槽を立ち上げて、水景が完成するまでのおおまかな流れを見てみましょう。
水草レイアウトには完成というものは無いのですが、一応の目安として全行程3ヶ月~1年程度かかるとお考えください。
揃えた機材をセットします。
レイアウトの前に各機材を箱から出して水槽にセットします。
石・流木の配置、水草の植え込みをして水を張ります。
状況によってSTEP.2と前後することもありますよ。
定期的な水の交換、伸びた水草のカットなどを行いながら維持管理を続けます。
環境が安定してきたらお魚を入れましょう。
使用する水草、デザインのタイプにもよりますが、3ヶ月~1年程度で水景が完成します。
- 水草レイアウトとは「水草や石・流木を配置し格好良くデザインした水槽を作ること」
- 水草レイアウトには「水草の育成」「空間デザイン」の2つの側面がある
- 水草レイアウトの楽しさは「水草を育てること」と「デザイン」の両立にある
- 水草水槽は「生産者」から循環が始まる人工の生態系
まずは水草レイアウトを作るには「どんなものが必要なのか」を知ると良いでしょう。
次の記事で詳しく解説しますのでぜひご覧ください。
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