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強い光が苦手な水草

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本記事では強い光が苦手な水草を解説します。

暗い環境でも育つと聞いていたのに綺麗に育たない。

なんてことはありませんか?

それ、もしかしたら強光障害かもしれません。

昔は「ライトは明るければ明るいほど良い」と言われていましたが、最近のライトは強力なものが多く、明る過ぎて綺麗に育たないケースが目立つようになりました。

特に現地で暗めの環境に生えている水草は強光障害になりやすいので注意が必要です。

初心者の方にも分かりやすく解説しますのでぜひご覧ください。

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

強い光が苦手な水草

こちらのグループの水草は明る過ぎると調子を崩しがちです。

枯れてしまうわけではありませんが、綺麗に育たなくなってしまいます。

これらの水草を綺麗に育てるならライト選びに注意すると良いです。

陰性水草と呼ばれるタイプは強い光が苦手なものが多いので注意しましょう。

ミクロソラムの仲間

丈夫なシダの仲間。明る過ぎると色が抜けたような灰色になります。

ブケファランドラの仲間

明るすぎると綺麗に育たない水草の代表種。もともと林床に生えているからか暗めの環境の方が綺麗に育ちます。

コケの仲間

コケの仲間は光が強すぎると茶色~灰色のような感じになります。葉のフサフサ感もなくなります。

強光障害の例

強光障害で葉先が灰色になったミクロソラム。

根本の方は葉の影になっていたので普通の色をしています。

強光障害で茶色くなったウィローモス。

水面付近にある茂みなのでもろに葉焼けしています。

強光が必要な水草と一緒に育てるには

レイアウトを工夫しましょう!

有茎草前景草など、明るい環境を好む水草と同時に育てるならレイアウトを工夫するのがおすすめ。

  • 石や流木の影になる部分に配置する
  • 大きな水草の影に配置する

など、光がある程度遮られる場所に配置すると良いでしょう。

好む光量が違う水草を同時に育てるときは、より明るい環境を好む水草に合わせてライトを選びます。

そしてレイアウトで光が当たる量を調整するようにすると良いですよ。

水草育成に必要な光量

水槽サイズ丈夫な水草本格水草水槽
30cm350lm程度700lm程度
45cm1000lm程度2000lm程度
60cm1500lm程度3000lm程度
90cm3000lm程度6000lm程度
120cm4000lm程度8000lm程度
180cm6000lm程度12000lm程度
水槽サイズ別光量表(ルーメン)

こちらが水草育成に必要な光量をまとめた表です。

強い光が苦手な水草を育てるなら「丈夫な水草」の光量で十分綺麗に育ちます。

明るい環境を好む水草と組み合わせてレイアウトする場合は「本格水草水槽」の光量を参考にライトを選び、あまり明るくない場所に配置するのがおすすめです。

水草水槽におすすめのライトはこちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

LEDは強光障害が多い?

  • 蛍光灯
  • メタルハライドランプ(メタハラ)
  • LED

それぞれ使用してきましたが、強光障害になったのはメタハラとLEDです。

メタハラはかなり強烈な光だったので感覚的に「これは葉焼けするな」と分かったのですが、LEDはそれほど明るくないライトでも葉焼けすることがある気がします。

これは波長など、いわゆる光の質に起因するのかもしれません。

とはいえ、時代はLED。

市場に出ている水草用ライトはほとんどがLEDですから、バランスの良いライトを選ぶことが大切です。

元気
元気

明る過ぎても良いことないので丁度よいライトを選びましょう!

まとめ

今回は「強い光が苦手な水草」を解説しました。

パッと見た目で選ぶと明るいライトの方が見栄えが良いのでついつい選んでしまいがちですが、光が強すぎても綺麗に育たないことがあります。

水槽に見合った適度な明るさのライトを選びましょう!

元気
元気

何事もほどほどが良いということです!