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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「CO2ボンベがすぐに空になる原因と対処法」を解説します。
高圧ボンベの使ってCO2を添加している方!
「昨日ボンベを交換したのにもう空になっている?」
なんてことはありませんでしたか?
多分コレ、「ガス漏れ」です。
高圧ボンベ式のCO2添加キットを使っていると、ボンベ交換時のミスやパッキンの付け忘れ、配管の不具合などでガス漏れが起きることがあります。
永く水草を楽しんでいる方ほど、経年劣化などでガス漏れを経験するリスクが高くなります。
ガス漏れが起きるとガス代が余分にかかるだけでなく、CO2が添加できなくなってしまうので水草の調子も悪くなります。
「昨日まで問題無く使えてたのに、、、イライラ。。」みたな感じで気持ちまで落ち込んでしまうので、なるべく経験したくはありませんよね。
そこで、ガス漏れの主な原因と各対処法を解説しますので、お困りの方はぜひご覧ください。
- すぐにボンベが空になる
- CO2が出ない
- ボンベ交換に失敗している
- パーツの付け忘れ
などの場合、ガス漏れの程度によりますがすぐにボンベが空になってしまいます。
「配管途中の不具合」などで微量なガス漏れが発生している場合は、配管内の圧が高くならないためCO2が拡散器より出ないかもしれません。
「数日~1週間」など、いつもより異常に短い期間でボンベが空になります。
- パッキンの付け忘れ
- ボンベの差し込みミス
- 耐圧チューブの劣化、変形
- リリースプッシュの劣化
今までの経験上、この4つの原因で漏れていることがほとんどです。
1つ1つチェックして何が原因か探りましょう。
独断ですが、「パッキン、ボンベの差し込みミスは小型ボンベ」「耐圧チューブとリリースプッシュは大型ボンベ」を使っている方に多く発生している気がします!
パッキンが交換できるタイプのCO2レギュレーターを使っていると起こりやすいです。
特に「AIネットCO2フルセットシリーズ」など、簡単にパッキンが交換できるタイプはその分、外れやすいので注意が必要ですよ。
パッキンが無い場合、あっという間に空になります。
「シューという大きなガス漏れの音」「ガスによってレギュレーターが凍るほど冷却」されますので見逃すことは無いと思います。
- パッキンがセットされているか必ずチェック
- パッキンが外れづらいレギュレーターを使う ←おすすめ
パッキンがセットされているか必ずチェック
作業時は必ずパッキンがセットされているかチェックする癖をつけましょう。
特に最初のボンベ交換時は要注意です!
パッキンが外れづらいレギュレーターを使う
レギュレーター内に組み込まれているタイプのパッキンなら外れることがありません。
このタイプはパッキンが問題になってCO2漏れが発生することは稀です。
こちらのADA CO2アドバンスシステム-フォレストならパッキンのことは気にせず作業ができますよ。
これは小型ボンベを使っていると起こるガス漏れです。
特に「共用ボンベ」を使っていると起きやすいのでボンベ交換の際は注意しましょう。
ボンベの構造上、「レギュレーターの針で穴を空ける → ガスが出る」という流れを経てガスが出るようになります。
そのため、途中で必ずガスが漏れるのです。
慌てず、さらに締め込むことでキッチリ差し込むことができますよ。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
共用ボンベを使うレギュレーターならほとんどの機種で同様に交換することができます。
様々なメーカーのレギュレーターに合うタイプのボンベのことです。
- ボンベ交換のコツを掴む
- ボンベ交換が簡単なものを使う
ボンベ交換のコツを掴む
これは何度かチャレンジしていただくしかありませんね。。
コツとしては
「途中でガスがシューと漏れてきても慌てずさらに差し込むこと」
「ガス漏れがしなくなったら差し込みをストップすること」
ですね。
まだ差し込めるからと最後まで差し込んでしまうと安全弁が作動してガスが全部漏れてしまいます。
70% ~ 80%程度締めるくらいの感覚で作業しましょう。
僕はこの作業が苦手です。。ガスがブシューって出てきそうで怖くないですか?
ボンベ交換が簡単なものを使う
精度の高い製品なら交換作業が簡単です。ガス漏れを気にすることなく作業できますよ。
ボンベ交換に失敗してせっかくCO2キットを買ったのに添加を止めてしまう方が多いです。
とっても勿体ないことですので、これからCO2添加を始められる方は精度の高い製品をおすすめしますよ。
こちらの「ADA CO2アドバンスフォレスト」と「ADA専用ボンベ」ならガス漏れをきにすること無く作業できます。
専用ボンベは共用ボンベと比べると高いです。
これは「ボンベ交換の失敗リスク」「安定してCO2を添加できないリスク」「作業時のストレス」と天秤にかけて選んでいただくしかないのですね。
僕はないよりも「CO2が添加していない時間、水草の調子を悪くなること」が気になるので精度の高い製品をおすすめします。
せっかく高い買い物したのにそんなことに気を使いたくないですし、その分の心の余裕を水槽の中身にぶつけたいですね。
ADA CO2アドバンスシステム-フォレストのコスパを良くするなら、「専用アダプターを使って大型ボンベ(ミドボン)に接続すること」をおすすめします。
- 長期間使用してクセがついている
- 配管を外す
こちらの要因が重なるとガス漏れが起きることが多いです。
長期間使っていると耐圧チューブが劣化してガス漏れの原因になります。
多くはリリースプッシュに接続している部分が変形してしまい起こるケースが多いですね。
そのまま触らずに使い続ける分には問題無いのですが、一度配管外してしまうとガス漏れをおこすかもしれませんよ。
- 耐圧チューブの接続部分をカット
- 無理な角度で配管を取り回さない
耐圧チューブの接続部分をカット
こんな感じに先っぽをカットしてクセついた先端部分はカットして使いましょう。
数cmづつ短くしていくイメージですね。
定期的に接続部分はカットして使うようにしましょう。
1年以上使っている配管を外した時はカットするようにしています!
無理な角度で配管を取り回さない
耐圧チューブは固くて形があまり変わりません。
特にリリースプッシュに接続している部分が曲がっているとガス漏れの原因になりますよ。
耐圧チューブは取り回しづらいので、少し余裕を持って配管しましょう。
配管が無駄に長いとそれはそれで良くないので、適度な長さを心がけてください。
ここの部分をリリースプッシュと呼びます。
差し込むだけで簡単に接続ができ、ロックがかかるので簡単に外れないようになります。
引き抜く時は「リング部分を手前に引きながら、チューブを引き抜く」ような構造をしています。
こちらが劣化してくると漏れの原因になりますよ。
- リリースプッシュのしっかりした製品を使う
- 漏れたら修理or買い換をする
リリースプッシュのしっかりした製品を使う
とくに電磁弁のリリースプッシュから漏れることが多いので、できるだけ精度、耐久性の高い製品を使うことをおすすめします。
特にこちらの「ADA EL-バルブ」はリリースプッシュがしっかりしているので、すぐに壊れてしまうような製品ではありませんよ。
電磁弁の中でも高価な部類ですが、安心して使用できます。
仕事柄たくさんの電磁弁を触りますがADA EL-バルブが一番長持ちします!
漏れたら修理or買い換をする
予防というか修理or交換ですね。
リリースプッシュは交換することができます。
「ADA EL-バルブ」なら特約店を通して、ADAにて修理してもらうことが可能です(有料)。
もしお困りの場合はお近くの特約店にてご相談ください!
- 常に高圧のため負担が大きい
- 常にCO2が出ている状態である
このような状況にあるため、製品の不良で無い場合「レギュレーター ~ 電磁弁(ON / OFFバルブ)の間」で漏れるケースが多いです。
通常、CO2ボンベのセッティングが終わったら電磁弁(手動の方はON / OFFバルブ)にて開閉してコントロールするはずです。
レギュレーターと電磁弁(ON / OFFバルブ)の間は「常に高圧の状態」が続きます。
常にボンベが開いている状態なので、「レギュレーター ~ 電磁弁(ON / OFFバルブ)の間」で漏れが発生した場合、空になるまで漏れ続けてしまうというわけです。
大容量の大型ボンベ(ミドボン)を使っていると、一度セットするとなかなかCO2が無くなりませんよね?
同じセッティングで長期に渡り維持できる分、たまにいじったタイミングで漏れが発生するケースが多いですよ。
長期に渡りCO2を添加する
配管に負担がかかる
たまにしか配管をいじらない
耐圧チューブ、リリースプッシュの不具合が発生
こんな感じですね。
特に数年に一度程度の交換で済むような使い方の場合、ボンベ交換時など配管をいじる際は要注意です。
必ず「耐圧チューブとリリースプッシュから漏れ」が無いか確認しましょう。
永く水草を楽しまれている方ほどくらいやすいです!
- 耐圧チューブの劣化、変形
- リリースプッシュの劣化
こちらの2つの原因で起きるガス漏れは自分でチェックすることができます。
もし、漏れが疑わしい場合はチェックしてみましょう。
- 静かなところで耳を近づけてみる
- 石鹸水をつける
静かなところで耳を近づけてみる
リリースプッシュ周りに耳を近づけて漏れている音がしないか確認しましょう。
漏れの程度にもよりますが、小さく「シュー」という音がしますよ。
石鹸水をつける
配管の周りに石鹸水をつけます。
もし漏れているなら、石鹸水が泡立つなど何か動きを見せるので確認することができますよ。
音で確認するよりも確実なので「耳で音を確認 → 怪しい箇所に石鹸水」という手順でチェックするのがおすすめです。
レギュレーター内部の故障で発生するガス漏れに関してはチェックすることができません。
製造元に確認して対応してもらいましょう。
すぐにCO2が出なくなると「最初から空だったのでは?量が少なかったのでは?」と疑いたくなりますよね。
今までの経験上、ボンベが最初から空だったことはほとんどありません。
- 小型ボンベ⇒ 0件
- 大型ボンベ⇒ 数件
20年近くアクアリウム業界で働いていますがこれくらの頻度です。
大型ボンベに関しては空のボンベが納品されたことはありませんが、スタッフが間違えて店舗にあった空のボンベをお渡ししてしまったケースです。
大型ボンベは型番を控える形で管理(法律で義務付けられています)しているため、空のボンベをお渡ししてしまったのかはすぐに確認することができます。
小型ボンベに関しては0件ですので、まったく空である可能性が0とは言いませんがかなり低いですので漏れていることを考えたほうが現実的です。
大型ボンベに関しては購入、充填を依頼したアクアリウムショップにまずは問い合わせてみると良いでしょう。
大型ボンベの型番からすぐに確認してくれるはずです。
今回は「CO2ボンベがすぐに空になる原因と対処法」について解説しました。
CO2漏れを体験した方なら分かっていただけると思いますが、イヤ~な気持ちですよね。
あげくCO2添加が効いていないから水草も傷むというダブルパンチ。
漏れの原因と対処法を知っているだけでも楽になると思い記事にしてみました。
あなたのアクアライフが楽になったら幸いです。
どうか水草水槽を止めないでくださいね!
この記事が参考になったら感想を教えてもらえると嬉しいです。
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