この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
今回の水草レイアウトステップアップガイドは「初めての水草のトリミング」を解説します。
水を張ってから2週間ほど経過しました。
そろそろ水草が成長してきましたのでトリミングをしましょう。
トリミングとは簡単にいうと「水草を切ること」です。
水草の茂みを綺麗にキープするならトリミングは重要な作業ですよ。
今回も画像たっぷり&丁寧に解説していきますのでぜひご覧ください。
前回の講義では「水草水槽の初めての換水」を解説しましたね。
こちらがその直後の画像です。
続いてこのあと1週間で水草がどこまで伸びたのか見てみましょう。
前回から1週間経って水草がさらに成長したのが確認できますね。
水草は調子が出てくると加速度的に成長が早くなるので、一気に茂みが大きくなった印象を受けるのではないでしょうか?
水草が成長するのを見ると、なんだか嬉しい気分になるのですが、早めのトリミングを心がけることで茂みの寿命を長くすることができます。
ハサミで切ることは最初は「このまま枯れてしまうのでは?」と心配になるかもしれませんが、早めのトリミングこそレイアウトの寿命を伸ばすことに繋がります。
思い切ってバツっと切りましょう!
今回は水草のトリミングが主な作業です。
ついでに「ガラス面のお掃除」と「換水」も行います。
本講座ではトリミング手順を主にご紹介しますので、ガラス面の藻類掃除、換水の手順については前講座をご覧ください。
- ハサミ
- アミ
水草をトリミングするにはハサミが必要です。
とりあえずでしたらこのような文房具のハサミでも代用できますよ。
水草トリミング用のハサミの方が切りやすいのですが、なかなか高価なのでまずは普通のハサミで試しに作業してみましょう。
切りづらい。。。
と感じたら専用のハサミを検討してみてください。
最初は高価に感じた水草トリミング専用のハサミも「なるほど、たしかに必要だな、、」と考えが変わるかもしれません(笑)。
こちらの記事で水草のトリミングにおすすめのハサミをご紹介していますので、ハサミをお探しならぜひご覧ください。
刃先がカーブしているタイプがおすすめです!
トリミング後に出る水草の葉や破片を掃除するために使います。
本講座で使用している水槽(30cm13L)ならこちらの「しなり S」が使いやすいです。
予め準備しておくと効率良く作業できると思います!
トリミング後の水草を取り除くなら小さめのアミの方が作業しやすいですよ!
スポンジ、ホースなどは前講座にて解説していますので、まだ準備していない方はこちらをご覧ください。
さあ、それではトリミング手順を1から解説していきます。
冒頭でもご説明しましたがトリミングとは「水草を切ること」です。
成長した水草を剪定することで水草の成長や茂みの形をある程度コントロールすることができますよ。
トリミングはカットするタイミングで切る位置が変わります。
特に1回目のトリミングは重要なのでしっかりマスターしましょう!
水草の高さが揃っていたり、丸く茂みになっている水槽を見たことがありますか?あれはトリミングによって形作っていることが多いですよ!
まずはトリミングで使うハサミとアミを用意しましょう。
一緒にカットした水草を処分するバケツや袋を用意しておくと便利です。
ソイルから1~1.5cm程度上でカットするイメージで切りましょう。
1番最初のトリミングは「なるべく短く切ること」が肝です。
こちらも短くなるべく短くカットします。
今回のレイアウトで1番奥の部分に植えているので、長さのバランスを見てベトナムゴマノハグサよりも少し長めに残すイメージで切っています。
こちらはヒーター、フィルター配管を隠したいということもあり、少し長めに残してトリミングしました。
実は今回使用した水草の中でパールグラスが1番トリミングに強いです(=たくさんカットできる)。
機材の周りにはトリミングに強い水草を配置すると隠しやすいです。
こちらはなるべく葉を落とすようにカットしましょう。
ソイルのラインに沿ってハサミを入れるのがコツです。
こいつのトリミングは普通のハサミだとやりづらいので、刃先がカーブしているタイプが欲しくなると思います!
最前面に植える水草はガラス面に接してる部分を引き抜くようにカットするのがポイントです。
まず、こんな感じに縦方向にハサミを入れて繋がり切ります。
そして引っ張ると1番手前側だけ取り除くことができますよ。
カットした水草の葉や破片を取り除きましょう。
※アミがダメになってしまったので大きい予備のアミを使っています
これで今回のトリミングは終了です!
今後、本講座の水槽では2週間程度の間隔でトリミングする予定です。
- ベトナムゴマノハグサ
- ルドウィギアsp.スーパーレッド
- パールグラス
今回トリミングしたこちらの水草のタイプを「有茎草」と呼びます。
名前の通り、茎がある水草のことですね。
有茎草のトリミングは基本的に茎をカットして行います。
※他のタイプの水草のトリミングについては別の機会にご紹介します
有茎草はこのようにカットすると、時間が経つと新しい芽が生えてきます。
水草の種類にもよるのですが、基本的には1本から複数の芽が出てくるので、トリミングを繰り返すと茂みの密度が増します。
この生えてくる芽を「脇芽」と言います。
カットすることでボリュームが増しますからこんもりとした茂みにするならトリミングは必須です!
水草の状態、最初にどれくらいの長さで植えたのかにもよるのですが、1回目のトリミングはなるべく短い位置でカットしましょう。
というのも、カットする位置を段々と上にする必要があるからです。
そのため、最初に上の方でカットしてしまうと、その分トリミングできる回数が少なくなってしまいます。
1回目のトリミングが高い位置なってしまった=茂みの寿命が短くなるということです!
このように前回カットした位置よりも上の方、つまり新しく生えてきた部分をカットしないと、株の古い部分が残ってしまうので芽の展開が悪いのです。
まったく新しい芽が出てこないわけでは無いのですが、新しく生えてきたところをカットするように心がけることで、健康的な茂みを維持しやすいですよ。
このあたりは実際にトリミングをして感覚を掴んだほうが良いでしょう。
Ordinary-Aquariumでは直感で選ぶ水草図鑑というものもご用意しています。
こちらの「茂みになる水草」では今回と同様のトリミングをすることで密度の高い茂みを作ることができる水草を多数ご紹介しています。
管理に慣れてきたらどんどん新しい水草にチャレンジしてみてください!
- トリミングとは水草を切ること
- とりあえずハサミは文房具のもので代用する
- やりづらいと感じたら専用のものを検討する
- 1回目のトリミングはなるべく短く
- トリミングすると脇芽が出てくる
- トリミングすると茂みの密度が増す
- トリミングする位置は徐々に高くする
- 繰り返しトリミングして感覚を養う
次回は「トリミング後の水草の成長」「CO2拡散器の洗浄」「お魚を入れる」などを解説する予定です。
coming soon!
この記事が参考になったら感想を教えてもらえると嬉しいです。
記事作成の励みになります!