【まずはココから!】カリウム肥料の使い方をマスターする -初心者の方向け-

水草に必要な栄養素 vol3 「施肥方針」と「肥料の種類」

はじめに
この記事は私がアクアフォレストのブログに書いたものを加筆修正したものです。

今回のブログでは、「施肥方針」と「肥料の種類」についてお話したいと思います。
ここまで知らなくても水草水槽は作れますが、肥料について詳しくなれば「より」キレイに水草を育てられるようになります。
興味のある方はぜひ目を通して見てください。
vol1、vo2を読んだ前提でお話を進めますので、まだ読んでいない方はこちらからお読みください。
水草に必要な栄養素vol1 水草に必要な栄養素 vol1 14の必須栄養素 水草に必要な栄養素vol2 水草に必要な栄養素 vol2 元素の事をもっと知る

施肥方針

肥料を入れる前に

そもそも「肥料」と向き合うのは他の全て要素がクリアになってからにしましょう。
例えば「光が足りない」「CO2添加量が少ない」など他に水草の調子を制限している要因がある場合は肥料を入れても水草が利用できないので「苔」の発生原因になってしまいます。

まずは他の要素を整えてから最後に肥料に挑むようにしましょう。
各要素のチェックの順番はこちらの記事でまとめてあります。
まずは一度目を通して頂くと良いでしょう。
各要素の優先順位へ飛ぶ

また、こちらの記事も肥料を使う前に目を通しておきましょう。
水草の成長を決める重要な法則です。失敗しないためにも最初に知っておいたほうが良いですよ。
リービッヒの最小律 【水草を育てる前に読む話】まずはコレを知ろうーリービッヒの最少律ー

施肥の基本原則

まずは肥料を使う前の心構えをお伝えします。

「足りない元素を補充する」

これが基本原則です。

余った養分がコケの発生に繋がることが多いので、「足りない元素は何か??」という事を意識して肥料を入れましょう。

これの難しいところは
「元素を入れすぎると苔が出る」
「足りなくても水草が元気が無くなって最終的には苔にやられてしまう」
ということなんですね。

肥料を添加する前にはまず、水草をよく観察して「何が足りないのか」を見極めてから入れるようにしましょう。

肥料添加をストップすることがセオリーですが、肥料添加することによって水草が元気になって結果的に苔が減ることもあります。ただし、具体的に「コレが足りていない」と判断出来ない場合は肥料添加をストップするほうがマシです。

施肥のタイミング

いろいろ試してみたのですが
「液体肥料を毎日添加」
これがベストのようです。

私たちも1週間分の食事を一度に食べろと言われても無理ですよね。
多分、水草もそうなんだと思います。

「今日、必要とする肥料」を「今日、入れる」
これが理想です。

肥料の添加量

肥料の説明書に書かれている使用量は
「本格的な水草水槽」
「水草がわんさか茂っている」
ことを前提に書かれている事が多いです。

そのため
「半分ないし3分の1程度」
の使用量から始めると良いと思います。

物にもよりますが、あまり研究されていなくて適当に量が決められていることが多いです。あまり当てにしないようにしましょう

肥料の種類

肥料はその形状から二つに分けることが出来ます。
使い方やメリット、デメリットが違いますので用途に合わせて使い分けましょう。

液体肥料

文字通り水に各成分を溶かした肥料です。
水草は日々必要な分しか養分を吸収しないので、液肥タイプをマメに追肥するというのが今のところ最良の方法です。
量をコントロールしやすいので、今の水槽コンディションから足りない元素をしっかり把握してから使用すると効果的ですよ。

メリット
  • 即効性がある
  • 各元素別に様々な種類がある
  • 添加量をコントロールしやすい
デメリット
  • 入れすぎるとすぐに苔が出る
  • 持続性が無い

固形肥料

「練って固めてあるもの」「樹脂でコーティングされているもの」など何らかの手段で固形状になっている肥料です。
一部の固形肥料は持続性があり長期間(数カ月)効果が持続します。
水槽セット時に予め底床内に入れる「元肥」としても使用出来ます。

元肥「もとごえ もとひ」、追肥「おいごえ ついひ」と読みます。元肥は水草を植える前に予め入れておく肥料のことです。主に水槽セット時にいれるものですね。水草用のソイルには肥料が含まれているので「ソイル=元肥」と考えることも出来ますね。追肥は適時追加する肥料のことです。水槽を立ち上げてから入れる肥料はすべて追肥に当たります。

底床に埋めて使うと説明してあるものもありますが水槽に撒くように使っても問題ありません。

「埋める=溶けずらくなるので効果がやや長持ちする」
「効果範囲をある程度限定できる」
このような狙いがある場合は埋め込みましょう。
埋めたとしてもやがては溶けだして水槽全体に作用します。

無機肥料と有機肥料

現在販売されている水草用肥料はほとんどが無機肥料にあたるのでそこまで重要なお話ではありませんが、一応の知識としてお話しいたします。

無機肥料

鉱石や空気などを原料に化学合成した肥料です。
精製したものなので成分のムラが無く、植物がすぐに吸収できるようになっているので即効性があります。狙った元素を入れられるため施肥をコントロールしやすいです。しかし、決まった成分しか入っていないため、使い方を間違えると水槽内の肥料バランスが崩れやすいです。そのため症状を見極めて各種肥料を使い分ける必要があります。水草用の肥料として販売されているものはほとんどが無機肥料です。

メリット

  • 即効性がある
  • 施肥しやすい(液肥、固形肥料ともに入れるだけでOK)
  • コントロールしやすい
デメリット

  • 過剰に入れた場合すぐにコケの発生につながる
  • きちんと肥料バランスを見て使う必要がある
  • 無機肥料だけを使い続けると土が痩せる(ソイルの寿命が短くなる)

有機肥料
腐葉土や鶏糞等の生き物から出来たものを原料にした肥料です。バクテリアが分解することで始めて植物が吸収できるようになります。元々生物の体を構成していたものが原料なので、生物が必要とする成分が満遍なくかつ、バランス良く含まれています。有機物は土壌にいるバクテリアのエサにもなるので、土壌内の環境が良くなるという効果も期待できます(=ソイルが長持ちする)
まずバクテリアに分解して貰わなければならならないため肥料として効果を発揮するのに、2週間以上かかります。分解は緩やかに進むので、長期間効果を発揮します。
メリット
  • ゆっくり効くので極端な肥料過多になりづらい
  • 長期間肥料として効果を発揮する
  • 土壌内のバクテリアが活性化する
デメリット
  • バクテリアが分解しないと肥料として効果を発揮しない
  • バクテリアの状態に効果が左右される
  • 生き物を原料としているため成分にバラつきがある

残念なことに有機肥料は水草用としてはほとんど販売されてなく、ADA社パワーサンド等の極一部の商品があるのみです。
植物は無機の養分でないと吸収できないのになぜ有機肥料が有効なのかと言うと、有機肥料は土壌内の環境を良くしてくれるからなんですね。

有機肥料がしっかり効いている環境だとまず微量元素欠乏にはなりません(多分)

土壌内の環境が良いとソイルが崩れにくくなるので長持ちするようになります。

このような効果が有機肥料には期待出来ます。

しかし、一緒に土壌内のバクテリアも管理しないといけないので、無機肥料と比べると養分コントロールが難しいです。

なので有機肥料と無機肥料は同時に使うようにすると良いですよ。
ただ、有機肥料として発売されてい商品があまりないので選択肢が少ないのが残念ですね。(ソイルは有機肥料みたいな側面もありますが)

私が使っている肥料

私が日々使用している肥料は「カリウムの液肥」「鉄分が入っている液肥」「窒素が入っている液肥」です。
最近はこれらを一つにまとめた肥料を実験中ですよ。

元気

まだ研究段階なのでお見せ出来ませんが、いつかご紹介したいと思います。

そしてたまに「微量元素が入っている肥料」を使うことが多いです。

ADAパワーサンドと栄養系ソイルを組み合わせて使う場合は2か月間くらいまったく肥料を追加しない場合もありますし、砂系の底床を使った時は毎週のように固形肥料を追肥することもあります。

光量が少なめ&二酸化炭素添加無しの水槽では場合によっては換水による養分と生体からでる窒素とリンだけで賄っているものもあります(ミクロソリウム系メインの水槽ですが)
ライトや二酸化炭素添加キット等の水草育成用の器材が揃っていない水槽では、そもそも水草の活性が上がらないので肥料添加自体が無意味になってしまう場合もありますし、最高の器材でセッティングしてあるならガンガン肥料を追加しないと肥料切れで水草がダメになってしまうこともあるでしょう。

ようは「環境によって肥料の添加量は大きく変わる」ということです。
難しいことなんですが、これがある程度できるようになると水草の調子が変わります!キレイに育つようになります!!
なので皆様もぜひディープな肥料の世界に足を踏み出してください。

そうは言ってもなかなか肥料を使い分けるのも大変なので、簡単な方法を一つご紹介致します。
それは
「ソイルを使う事」
です。

100点満点とは言えませんが、水草用のソイルを使えば難しい肥料のコントロールをある程度肩代わりしてくれるので70点くらいにはなりますよ!

ソイル登場前は肥料を上手に使わないと水草は育てられませんでしたが今までソイルのおかげで初心者の方でも水草が楽しめるようになりました。

私がいつも使っている水草用のソイルを二つご紹介します。

商品名ADA アクアソイルアマゾニア
所感・水草水槽にイチオシ
・水草の成長を考えるならこれ一択で良いでしょう
・高光量、CO2添加のある水槽で無いと良さを引き出せません。
メリット・水草の好む水質を長期に渡り維持してくれる
・肥料を豊富に含んでいる
デメリット・有機物、肥料の含有量が多く立ち上げに少しコツがいる
商品名ジュン プラチナソイル
所感・立ち上げやすいソイルです。
セットの初期の濁りが少なく、扱いやすいです
・初心者の方に特にオススメです
メリット・セット初期の濁りが少ない
肥料余りになりづらい
デメリット・肥料切れが早い
・水質調整能力が切れるのが早い

初心者の方でしたら立ち上げが簡単なプラチナソイルがオススメです。
水草の育ちはアマゾニアに負けてしまいますが、立ち上げで失敗しづらいのはやっぱりストレスが少ないですよ。
本格水草レイアウトを目指すなら断然アクアソイルアマゾニアがオススメです。最初の1ヶ月を乗り切れたら後はスムーズですよ。

まとめ

肥料添加は奥が深く、私もまだ研究途中です。
ちょっとした環境の違いで効果に差が出るので難しいですね。
一筋縄ではいかないところがまた面白いですよ。

元気

上手くいかないてイラっとすることも多いですが、それも楽しむようにしています!

次回で「水草に必要な栄養素 」は終わりです。
まだ検証途中の事柄をまとめたいと思います。
お楽しみに!

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