【初心者向け】カリウム肥料の使い方

「水草水槽の換水」の考察

本記事では、現時点での「水草水槽の換水についての考察」を皆様にお伝えしようと思います。

高頻度、大量換水にて管理すること数年、ほとんど換水をしない管理をするようになって数年が経ち、何となく「水草水槽における換水の真理」みたいなものが見えてきた気がします。

そこで、自分自身の考えをまとめる意味も込めて「今現在、私が水草水槽の換水について思っていること」を書きたいと思います。

結論の出せていないことですので、オチはありません。

それでも興味のある方がいましたら読んでいただけたら嬉しいです。

注意
本記事は上級者向けの内容です。初心者の方が読むと換水について誤解してしまうかもしれません。

元気

「換水=水草水槽の問題を何でも解決する魔法」では無いと気がついた時から考え続けて今に至ります。

はじめに

今までは

「閉鎖された空間である水槽から、いわゆる汚れを取り除くこと」

それが換水の意義だと思っていました。

水草水槽を維持管理するうえで、「絶対に欠かせないもの」だと信じていました。

しかし、水草を本当に調子良く繁茂させると、ほとんどの「汚れ」と呼ばれるものを水草が養分として吸収してくれることに気が付きました。

今は

環境が安定しているなら「換水をほとんどしない」。場合によっては「無換水」でも維持管理が出来る

という考えに変わりました。

ここまでの道のり

今の考えに至るまでには紆余曲折がありました。

ここで私の水草水槽における「換水」の遍歴をご紹介します。

ADAの影響で水草水槽を始める

基本的にADAの管理手法をお手本に行う

アクアリウム業界で働きだす

「お魚水槽の管理」など水草水槽とは違った管理手法を学ぶ

世界水草レイアウトコンテストに出品するようになる

「毎日全換水」を1ヶ月続けるなどの強行手段に頼るようになる

An aquarium店主「志藤 範行さん」に学ぶ

An aquarium店主志藤さんより「テトラPH\KHマイナス」を使った換水方法のヒントを貰う。

ここが1つ目の転機でした。

「ソイル」と「換水」に頼って管理していることを自覚したのを今でも覚えています。

「メンテナンス」の仕事を始める

お客様の水槽を維持管理する仕事を始めたことで「月1回」「月2回」などの頻度で水草水槽を管理する技術が必要になる。

低頻度のメンテでキレイな水草水槽が維持できるように「底床」「肥料」「水質」など様々な観点からアプローチをしてみるようになる。

試しに「無換水」で水草水槽を管理してみる

半年程度で水草の調子が急激に悪くなり頓挫する。

ミネラル分の重要性に気がつく

無換水では水道水からのミネラル供給が無く「カルシウム、マグネシウム不足」から水草が枯れてしまうことに気がつく。

ここが2つ目の転機でした。

換水に頼った管理を続けていたら絶対に気づかなかったと思います。

「無換水」で水草水槽を管理してみる (2回目)

自作の「カルシウム、マグネシウム肥料」を使って管理してみる。

1回目とは全然違う水草の調子にビックリする。

この時の経験から「無換水」でもいけるのでは?と考え始める。

※水槽は現在も無換水で維持を続けています

現在

一旦、考えをまとめるため本記事を書く

未来

様々な観点を盛り込んだ「新しい水草水槽の管理スタイル」を開発したいと考えています。

今よりも「もっと簡便」で「分かりやすいもの」にしていきたいですね。

換水の意義

「水草水槽をキレイにするための手段の1つ」

というのが今のところの答えです。

絶対に必要ではないけれど、換水をした方が結果として良いなら換水するし、別にそこまでしなくても良いかなーという時はしない。

という「のらりくらり」とした感覚で換水と向き合っています。

換水した方が簡単にメンテ出来る場面だけ積極的に換水をしていますよ。

換水したい場面例
  • 発生してしまった苔を吸い出したい時
  • 化粧砂の上にこぼれたソイルを吸い出したい時
  • ウィローモスのトリミング時に出た破片を吸い出したい時
  • ミネラル分を補給したい時
  • 濁りをキレイにしたい時
などですね。

換水のメリット、デメリット

メリット
  •  過剰な養分の除去
  •  ミネラルの補給
  •  汚れの除去
デメリット
  • pH、硬度の上昇

メリット解説

・過剰な養分の除去

特に養分が多く含まれる「栄養系ソイル」を使用する際には換水を続けたほうが簡単に立ち上げが出来ます。


・ミネラル分の補給

今の所、私が有用だと思う水草用のミネラル補給剤はありません。

定期的に換水をして水道水に含まれるミネラル分を補給することが望ましいですね。


・汚れの除去

ろ過バクテリア、水草で処理しきれなかった汚れは換水で取り除くのが1番簡単です。

セット初期に換水をしたほうが良い理由の一つですね。

デメリット解説

・pH、硬度の上昇

このデメリットは非常に大きいです。

高頻度で換水を続けた場合、水槽の水質は「水道水」に近づきます。

ほとんどの地方で水道水の水質は「水草育成にピッタリ」ではありませんよ。

そのため、「ソイルの水質調整能力」が無くなったら水草の育ちづらい環境になってしまいます(概ね3ヶ月~半年程度)。

換水のデメリットを少なくするには?

テトラ PHKHマイナス

・換水時に「テトラ PH\KHマイナス」などのpH降下剤を使う

というのが今のところ1番オススメですね。

「pHを6.4以下に保つ」これが、1つのポイントです。

pHを低く保つことで「CO2の吸収効率」「肥料の吸収効率」が良くなりますよ。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

セット初期の換水について

「養分が余りやすい」「ろ過バクテリアが少ない」などの理由からセット初期は環境が不安定です。

この時期を乗り切るには「換水」をマメにすることが1番簡単だと思います。

換水量と頻度は?

「50%換水を2~3日に1回行うことを2週間続ける」

というのが一応の目安です(使用している底床によって変わります)。

つまり
・2週間で4~5回換水する

ということですね。

苔対策と換水

苔対策には換水はたしかに有効な方法なのですが、決定打ではありません。

あくあでも換水は「苔対策の補助」程度と思っていたほうが良いでしょう。

しかし、水槽が汚いと換水したくなるのがアクアリストですよね。

「毎日換水しているけど苔が減らない、、」となってしまうと、気持ちが折れてしまいます。

それもそのはず、換水だけで苔対策するのはかなり難しいので苔取り生体たちを上手に活用しましょう。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

元気

換水不足よりも「単純に苔取り生物たちが足りていないケース」が圧倒的に多いです。「苔の増殖量<苔取り生物が食べる量」になっていないと苔はいつまでもなくなりませんよ!

大量、高頻度換水は本当に有効なの?

大量、高頻度換水 = 「1~2日毎に50~100%の換水を続けること」

この換水方法は「労力、時間などのコスト」「生体の負担」を無視すればとても有効です。

特に水草レイアウトコンテスト(IAPLCなど)に出品する水槽を「短期間」で作る際には特に有効な方法でしょう。

換水には苔予防、水草の成長促進が期待できます。

長期維持を目的とした水槽には不向きなので、作る水槽に合わせて行うかどうか決めると良いでしょう。

ソイルの水質調整能力に注意する

大量、高頻度で換水をするとソイルの水質調整能力がすぐに無くなってしまいます。

水質が水草に適さないものになってしまうと、水槽全体のコンディションが悪くなってしまうので換水を繰り返してもキレイに水槽にはなりません。

必ず、換水時には「テトラPH\KHマイナス」などのpH降下剤を使用し、水質を調整することをオススメしますよ。

pHは6.4以下になるように調整しましょう。

無換水の可能性

  • 水草の必要とする元素を補給し続けること

こちらを適切に行えば「無換水でも十分に維持できる」というのが今のところの結論です。

特に補給を換水に依存している「カルシウム、マグネシウム」の添加が特に重要です。

無換水で管理する水草水槽にて、自作のカルシウム、マグネシウム肥料を試したところ、とても有効であることを確認しています。

セット初期は換水をして立ち上げたほうが簡単なので

セット初期は普通に換水をして管理 ⇒ 落ち着いたら無換水にする

というのが無理のない管理かと思います。

元気

そのうち良い肥料が出来たら商品化したいです!

「無換水=肥料を使いこなす」という事

「多すぎず、少なすぎず水草が必要とする元素を日々追加する」

ということが無換水の場合、さらに重要になります。

換水をしない分、ダイレクトに肥料の効果が水槽へ現れるので、良い練習にもなりますよ。

無換水の場合、特に「窒素」「カリウム」「カルシウム」「マグネシウム」「微量元素」に重点を置くと上手くいくことが分かってきました。

添加頻度は「3~7日毎に入れる」ぐらいで管理していますよ。

ちなみに、こちらで「水草に必要な栄養素」をまとめてあります。長い記事ですのでお時間のある時にでも読んでみてください。

元気

日々勉強中です。何か新しい知見がありましたらお知らせします!

結論

  • ソイルを使用している場合、立ち上げ時に換水を繰り返すことは妥当
  • 換水は苔対策の決定打では無い
  • 「換水をすればOK」ではない、換水のデメリットも知ろう
  • 「テトラPH\KHマイナス」を使って換水のデメリットを少なくする
  • 無換水で維持するなら「肥料を使いこなす事」が必要

なんともオチの無い話になってしまいましたが、これが私の今のところの答えです。

ここまで書いておいてなんですが、「もっと先がある」気がしてしょうがないです。

換水とはつまりは「なんちゃらかんちゃら」です。

と断言出来るところまでいつかは掘り下げたいと思っています!

元気

また何か進展がありましたら書き足すorリライトします!

4 COMMENTS

アバター DPTR

初めまして。
いきなりですがお聞きしたいことがあります。

換水時にナイトレイトマイナスでPHとKHの値を調整し、PH6.4以下になるようにしていますが、夜間のエアーレーションで翌朝にはPHが7.0以上に数値が戻ります。

本来はCo2添加スタート時(ライト点灯時)から添加終了(消灯時)までPH6.4以下で一定に維持したほうが効率がいいと思うのですが、1日のサイクルをどうやればいいのかまだコツが掴めません。。。

夜間のエアーレーションは消灯後すぐに始め、翌日のライト点灯時まで行った方がいいのか?、数時間だけでいいのか?
換水時以外でもナイトレイトマイナスで調整するのか?

水槽の大きさ、生体の数、水草の量などによるものなので一概に説明が難しいと思いますが、PH6.4以下に保つというところを詳しく教えて頂けないでしょうか?

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轟 元気 轟 元気

DPTRさん、コメントありがとうございます。

降下剤を使ってもすぐにpHが戻ってしまうのですね。
テトラのph/khマイナスは成分表示がされていないため、はっきりとしたことはわからないのですが恐らく「リン酸」を使ったものだと考えています。
リン酸と仮定した場合、リン酸除去剤や鉄と反応するとpHが元に戻ってしまいますよ。

ph/khマイナスを入れたけれど、phが元の戻ってしまう現象はよく起こります。
恐らくは水槽内の何かと反応しているのではないかと推測していますが詳細は不明です。

降下剤を使わずpHを下げる場合は、「硝化菌をたくさん増やす」「換水をしない」などの対応になるかと思います。
これは効果がでるまでに時間がかかるので、待つ時間が必要ですね(数か月かかることもあります)
手っ取り早く対応するなら降下剤の投入量を増やしてみるのが簡単かと思いますよ!

夜間エアレは消灯中ずっと続けるでOKです。

以上です。
よろしくお願いいたします。

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