自分で採集した流木を使ってレイアウトする。
水草レイアウトを趣味とする人なら1度は考えたことがあるのではないでしょうか?
今回は採集してきた流木を使う際のポイントをご紹介します。
元気
はじめに
基本的に人気のないところで採集するので、何かあっても助けてくれる人は近くにいません。出来れば複数人で出掛けてお互いの安全を確認することをオススメします。
訳を話せば快く頂けたりもしますよ。トラブルを避けるために気持ちの良い挨拶を心がけましょう。
・アク抜き
・活性炭の使い方
の知識は最低限必要です。この後、詳しく説明いたします。
あると便利なもの
- 車
- 軍手
- 入れ物
- 長靴
・僻地へ行く
・運搬
のために必須だと思います。
基本的に駐車場は無い考えて、どこに車を止めるか確認してから出掛けましょう。
砂利道を通ることもあるので四駆がオススメです。
元気
軍手
必須です。薮をかき分けたり、流木を掴んだりと手を守るものがあった方が良いです。
入れ物
必須ではありません。
いちいち車まで往復するのは大変なのであると便利です。私はお百姓さんが背負っているカゴを使っています。
長靴
必須ではありません。
ぬかるんだ場所も多いのであると便利なのですが、動きづらいため私は使っていません。
もし気になるなら一緒に持っていくと良いでしょう。
どこを探すか
ダムの配布を利用する
近くに大きなダムがある方は行ってみると面白いと思いますよ。場所によりますが「切株」「薪」等のカテゴリー別で配布していてとっても親切です。
アクアリストだけでなく様々な方が来るので初日で良い形の流木は無くなってしまう事が多いです。
配布時期も「大雨の後」等、突然あったりもするのでHPをマメにチェックするようにしましょう。
- 大型流木多数
- ライバル多し、早い者勝ち
- 配布は突然
川辺を探す
沢
沢を探すというよりは、川辺りの木の根が露出した当たりが狙い目です。決して当たりの流木は多くないので期待しすぎるとガッカリするので注意しましょう。
流行りの蔦状、細く入り組んだ形の流木を探すなら沢がオススメです。
- 木の根を狙う
- 数は少ない
- 蔦状、入り組んだ形の流木が稀にある
大きな川
こちらも川辺りを探すのがオススメです。
流域面積が広いので地道に足を使いましょう。
大きな河川の脇は湿地になっているので、足元には十分注意して下さい。
直線的な流木を探すならココが一番だと思います。大小見つかると思いますよ。
- 広いので歩くの大変
- 湿地に注意
- 直線的な流木が多数ある
海岸
海無し県に住んでいるので、海で採集した流木を使ったことがありません。なので正確には分かりません。
たくさん採れそうですが「フジツボ等の処理」「塩抜き」が大変かもですね。
フジツボ等の殻は水質を大きくアルカリ性に傾けます。塩は水草の天敵です。
どちらもしっかり下処理しないと水草水槽には使えないでしょう。
- 色々な流木が採集出来そう
- 下処理が大変かも

時期
冬がオススメです。
川辺りの草が枯れて探しやすいですよ。
心が折れるくらい寒いので防寒対策はしっかりしてお出かけ下さい。
台風シーズンもたくさん流木が増えるのでオススメです。
危ないので十分に水が引いてから出掛けましょう。地形が変わっているので注意してください。
元気
下処理
・柔らかい部分を取り除く
近いうちに腐るのでなるべく取り除きましょう。
形が変わって格好悪くなる場合はそのままレイアウトに使っちゃうこともあります。
このあたりはレイアウトと維持管理を天秤にかける感じなのですが、私はレイアウト優先でやってます。
今のところ、大きな問題に直面した事はありませんよ。
・アク抜き
基本的に市販されている流木よりもアクが出ます。そのため前もってアク抜きした方が無難です。
そしてアクはずっと出続けます。後述する「活性炭」を使って常時アクを取り続けるようにすると良いでしょう。

水槽に入れる際の注意点
・基本的に浮く
「最初から沈む」という希望は捨てましょう。
固定する、重石を抱かせる等の対応が必要です。
しばらくすると沈むのでそれまでの辛抱です。
・腐る
腐ってバラバラになってしまうものもあります。今までそれで水質悪化してどうにかなった事はありませんが、一応、注意した方が良いでしょう。
・活性炭を使う
活性炭は水槽内の「有機物」を吸着します。
アク、腐って水質悪化の両方に効果があるので、常時フィルターの中へ入れておきましょう。
それは浪漫
採集、下処理にとても手間がかかる割にリスキーです。それでも私は自分で採集した流木をレイアウトに取り入れています。
これはもう「効率」とか「理屈」ではなくただの「浪漫」です。
アクアリウムは趣味の世界ですから、こういった楽しみ方もあって良いのではないでしょうか?
皆さんも機会がありましたら、是非、流木を探しに出掛けてみてください。
一味違ったレイアウトが出来ますよ。