どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「IAPLC2019に出品した水槽の作り方」をご紹介します。
vol4は「反省と各種データ」です。
皆さんの参考となるように、各種データを公開します。
水質のデータは僕が水草水槽を作る際に基本となる数値なので、きっと皆さんの水槽にも応用できるはずですよ!
vol1~vol3はこちらからご覧になれますよ。
vol1コンセプトと構図組 vol2植栽と注水 vol3水草育成と完成カット
- コントラストが無い
- ウィローモス多すぎ
- 魚が少ない
こちらの3つが今回の主な反省点。
それぞれ、自分なりに良くする方法を考えてみました。
石、流木、空間、影などそれぞれ別々のファクターの境界が曖昧で同じ「一つの塊」に見えてしまっています。
特に左背面が重たい印象になってしまったので、川の爽やかな風情が失われていますね。
- 強く影を作る
- ウィローモスを活着させるところにメリハリをつける
- 思い切って空間をあける
などの思い切った施策が必要でした。

水草植栽前の時点では、川の流れを連想させる荒々しさがもっとあったのですが、、、
水草の成長が与える水景の変化を上手くコントロールできませんでした。
①のコントラストが無いとかぶりますが、石と流木に対して全体的にウィローモスを活着させた結果、石なのか流木なのか曖昧になってしまいました。
結果論ですが、今回のレイアウトなら石には活着させない方が良かったですね。
ウィローモスを細かく切って塗る活着スタイルの「モスペインティング」は綺麗になるまで時間のかかる方法なのですが、その分、しっかりと活着します。
もっと少ない量でよかったみたいですね。。
まだ、そこまで回数をこなしていない活着方法なので、読みが甘かったようです。
そもそも、そもそもですよ!
アラバマレインボーシャイナーが見せたいレイアウトだったのに、魚が全然目立っていない、、、
アップで見ると良い感じなんですけどねー。
今回は50匹入れましたが、100~150匹くらい入れるべきでしたね(予算がすごいことになりますが)。
1年くらいかければMAXサイズまで成長するはずなので、それから撮影するなら50匹でも良いかもしれません。
発色も本気を出したらこんなもんじゃ無いんですが、今回の育成期間ではこれが精一杯でした。
もしかしたらアラバマレインボーシャイナーもタナゴなどと同様に「冬⇒春」のような水温変化から発情して発色するのかもしれませんね。
冬場は無加温の別水槽で育成して、春になったら本水槽へ移す、そして発情したら撮影なんてパターンが良いのかも?
撮影時だけお魚を入れる手法は嫌いなので、この方法にチャレンジすることは無いでしょうが、一応今後のために頭の片隅に入れておくことにします。
使用した機材、水質データなどを参考までに公開します。
2018年に使用したものと機材、水質ともに同じような感じです。
細かな解説は2018の記事を読んでみてください。
水槽 | 120cm×60cm×60cm |
ろ過 | エーハイム2217と2215 |
ライト | ADA ソーラーRGB 2台 12時間点灯 |
CO2 | 自作ミキサーにて1秒/3滴 |
底床 | 川砂、川石 |
肥料 | オリジナル肥料を2~3日毎に適量 |
- 水温 18℃ ⇒ 22℃
- pH 6.0~6.5
- GH 3以下
- KH 3以下
- TDS 50~100ppm
管理も基本的に2018年とやっていることは同じです。
水温の調整だけアラバマレインボーシャイナーの発色を促すために、変えてみました。
水温 18℃ ⇒ 22℃
お魚を入れた当初は18℃で管理していました。
これは水草の成長速度を考えるとギリギリのライン。
今回使った水草達ならもっと低い水温でも枯れないのですが、成長速度がかなり遅くなってしまいます。
真冬だったので、クーラーを使わず、ヒーターを18℃設定で作動させるだけなのでお手軽でした。
しばらく18℃で管理をして、季節が春に近づくにつれ、自然の気温の上昇に合わせて変わるのに任せていましたよ。
4月くらいからは設定温度を22℃にして管理をしていました。
結論
4℃くらいの温度変化では効果なし
アラバマレインボーシャイナーをがっつり発情させるなら、もっとダイナミックな水温の変化が必要?
18℃⇒22℃程度の変化なら、無くても発色に影響無さそうなので、水草の育成にフォーカスして25℃くらいに管理したほうが良かったかも?
元気