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ニューラージパールグラス

ニューラージパールグラス
Micranthemum tweediei ‘Montecarlo’

  • 光量中光量~高光量
  • CO2必要
  • 水質軟水~中硬水
  • 葉長10mm~15mm
  • 自生地アルゼンチン
  • 通称名ニューラージ
  • タグ有茎草、前景草、丸葉

レイアウトのコツ

丸い葉が可愛らしい前景草です。

ベタッと地面を覆うように伸びるので、背の低い絨毯を作りたいときに便利です。

垂れ下がるように伸びる性質があるので、石や流木の上に配置すると、それを覆うように伸びてくるので個性的な水景を作ることができますよ。

背が低い分、構図素材との際が不自然になりやすいです。

ショートヘアーグラスなどのちょっと背が高い前景草と組み合わせて「なだらかな丘」のようにすると自然感のある水景になります。

育成のコツ

  • 光量とCO2量のバランス
  • カリウム肥料をマメに添加

この2点がニューラージを綺麗に育てるコツです。

光量とCO2量のバランス

光量に応じて、CO2要求量が大きく変わる性質があります。

高光量下では「CO2要求量が増大」し低光量下では「CO2要求量が低下」します。

高性能なライトを使っているけど綺麗に育たない方は「CO2添加量」を見直して見ると良いでしょう。

「暗くする」という手段も有効ですよ。

ちなみに、低光量下では葉が小さく育ちます。

元気
元気

影になっているところが綺麗に育っていて、光が良く当たる場所は育っていないようなら「CO2添加量」「水質」に問題があることが多いです!

カリウム肥料をマメに添加

一度、肥料切れを起こすと、そこから復活させることが難しいです。

特にカリウム不足から調子を崩すことが多いのでマメに添加するように心がけましょう。

CO2添加をしなくても育つ?

低光量下ではCO2要求量が低下する性質があることからCO2を添加していないくてもなんとか綺麗に育つ場合があります。

上級者向けではありますが「軟水をキープ」「低TDSをキープ」することで育てることが可能です。

元気
元気

影になっているところが綺麗に育っていて、光が良く当たる場所は育っていないようなら「CO2不足」です!

下処理・植え方

  • ロゼット型水草の下処理・植え方

本種の下処理・植え方はロゼット型水草と同様です。

組織培養カップで流通している場合が多いので、それを入手した場合は組織培養カップ水草の下処理を参照しましょう。

水草の下処理・植え方はこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。

トリミング

  • 古い葉をカット
  • 差し戻し

本種はこちらの2つの方法でトリミングできます。

葉が古くなると茶色くなったり破れたりして見苦しくなります。

なるべく根本付近からカットしましょう。

カーブタイプのハサミがあると作業しやすいです。

株が古くなると新しい葉が出て来なくなります。

その場合は古い株を取り除き、新しい株だけを差し戻しましょう。

水草のトリミングはこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。

増やし方

  • ランナー

本種はランナーで増やすことができます。

基本的に調子良く成長している環境では旺盛にランナーを伸ばします。

ランナーが伸びてくると元株は弱って新芽が出なくなりますので適時取り除きましょう。

水草を増え方・増やし方はこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。

主な自生地

分類

ゴマノハグサ科 ミクランサム属 ニューラージパールグラス

おすすめの水草まとめ

「前景草」「中景草」「後景草」「丈夫な水草」「赤系水草」などなど、様々な個性を持つ水草があるのでいざレイアウトに使おうとすると選ぶのに迷ってしまいますよね。

そこで各カテゴリー別におすすめの水草をまとめた記事をご用意しました。

実際の水槽環境を考慮して扱いやすいもの、手に入りやすいものを中心にご紹介しています。

水草選びの参考までにぜひご覧ください。

水草水槽に欠かせない5つの要素

  • CO2
  • 水質
  • 肥料
  • 温度

こちらの5つが水草育成に欠かせない5つの要素です。

水草水槽はこの5つのバランスを取ることが奥義と言っても良いでしょう。

初心者の方はまずはこの5つバランスというものがどんなものか知ることから始めると良いでしょう。

こちらの記事で分かりやすく解説していますのでぜひご覧ください。

水草の育て方

120cm水槽

当ブログ「Ordinary-Aquariumおーでぃなりーあくありうむ」では管理人である轟元気の経験をもとに水草の育て方について数多くご紹介しています。

実際の水草レイアウトに活用できるよう、なるべく実践的な情報発信を心がけていますので、きっとお役に立つはずです。

1記事につき1つのテーマに絞って解説していますので、スキマ時間などにぜひご覧ください。

藻類対策

美しい水草水槽を作るには上手に藻類と付き合うことが大切です。

こちらの記事で藻類対策の方法をまとめてありますので、お時間のある際にぜひご覧ください!

水草レイアウトの作り方

私が毎日(ほぼ)SNSでご紹介している30cm水槽の作り方を解説しています。

水草水槽に必要な機材の紹介、機材のセッティング方法、水草の植え方などを順を追って紹介しています。

初心者の方でも管理しやすく、失敗の少ない内容ですのでレイアウト水槽の作り方に興味のある方はぜひご覧ください。

水草の育たない原因をチェック

30秒で水草の育たない原因をチェックできるフローチャートを作りました。

水草がキレイに育たずお悩みの方はまずはこちらのチェックシートを利用して原因を探ると良いでしょう。

結果ページでは簡単な対処法も記載しましたのでこれからの管理の参考になるはずです!

水道水の硬度をチェック

水草の好む水質は「弱酸性の軟水」です。

水道水は地域によって水質が異なり水草育成に適さない地域もありますよ。

当ブログでは日本中の水道水の硬度データをまとめて簡単に確認できるページをご用意しました。

まずは水道水の硬度を確認してお住まいの場所に合った管理方法を知ると良いでしょう。

6 COMMENTS

マンモ

たびたびすいません。テトラph/kh降下剤を入れても翌日にはph6.8くらいに戻ってしまいます。
何が原因か分からず悩んでいます。
私の地域の水道水はph7.1です。
石は溶岩石しか入れてません。
底砂も溶岩砂で1番底にパワーサンドを引いています。8ヶ月経っているので追肥は少しずつしています。
流木も入れています。
水槽は去年の12月に立ち上げてます。
外部式フィルターにプラチナソイルを袋詰めし少しでも下がるかと入れています。
カリウム液は添加してますがPHが上がるので少なめで一日置きにしています。
co2添加夜間エアレーションしてます。
phを上げる要因は何があるのでしょうか?
またソイルを使用せずにph6.4以下で安定させる方法はありますか?
リバースグレインも考えてますが6.8となっていたので…。
150センチの水槽なのでリセットする事を考えてソイルは入れたくないので何か良い方法あればご指導お願いします。

轟 元気

マンモさん、コメントありがとうございます。
降下剤を使ってもすぐにpHが戻ってしまうのですね。

テトラのph/khマイナスは成分表示がされていないため、はっきりとしたことはわからないのですが恐らく「リン酸」を使ったものだと考えています。
リン酸と仮定した場合、リン酸除去剤や鉄と反応するとpHが元に戻ってしまいます。
溶岩石を使っているとのことですので、溶岩石の鉄分と反応しているのかもしれませんね(溶岩石は鉄を豊富に含んでいます)。

降下剤を使わずpHを下げる場合は、「硝化菌をたくさん増やす」「換水をしない」などの対応になるかと思います。
手っ取り早く対応するなら降下剤の投入量を増やしてみるのが簡単かと思います。

マンモ

アドバイスありがとうございました。
あれからブログを全て読まさせて頂き勉強させてもらってます。

phの測定はco2添加前で消灯時に測定して6.4以下と言うことですか?
点灯してから7時間の気泡を出しているタイミングで6.4でした。
テトラのph/khマイナスを点灯前の時点で計測し投入した方が良いですか?
エビも居る水槽ですが少しずつ入れて翌朝phを計り高ければまた入れて様子を見る感じでいいですか?
よろしくお願いします。

轟 元気

マンモさん、ブログを読んでいただきありがとうございます。

pHの測定はライト点灯中の間が良いですね。
出来れば点灯直後から6.4以下になっていることが望ましいので、点灯直後に計るのが良いかと。

テトラph/khマイナスは換水時に使うくらいでOKですよ。
水槽へ直接入れ続けなければ6.4以下に保てないようなら、何かpHを上げている原因があると思うのでそれを解決したほうが良いでしょう。

マンモ

初めして!私は溶岩砂でニューラージパールグラスを育ててるのですが光が良く当たる所は育ちが悪くコケにやられていて日陰になっている所はキレイに育っています。やはりco2不足でしょうか?
光合成はしていてたくさん酸素を出すので足りているのかと思っていました。
ですが日陰の方が育っていることに不思議に思っていました。目からウロコでした。
凄く簡単な全景草と良くネットで見ますがグロッソスティグが絨毯を作る環境でニューラージパールはうまく育たずいつも悩んでいます。
今回凄く勉強になりました!
何かアドバイスあればお願いします。

轟 元気

マンモさん、コメントありがとうございます。
暗い環境の方がキレイに育つ場合は、「何かが足りていない」ことが多いです。
中でも「CO2」が足りていないことが多い印象です。
酸素の気泡を出しているということは、添加量を増やしていただくよりも、水質を調整してCO2の吸収効率を上げたほうが良いかもしれません。
pHが6.4以下になるように「テトラPH/KHマイナス」などを使って調整すると良いでしょう。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
https://ordinary-aquarium.design/waterplant/wq-1

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